海岸地域では塩分による太陽光発電機器への影響を考慮する必要があります。JPEAは具体的な可否をメーカーや設計・施工を担当する事業者へ確認するよう案内しています。

出典:JPEA「海岸地域でも設置できますか?」

一律の距離で判断しない

JPEAのFAQには「海から何kmなら設置可能」という一律の数値はありません。設置予定地と採用予定の機器を明らかにしたうえで、機器への塩分影響を確認してください。

メーカーごとの塩害地域の設置条件(確認できた範囲)

塩害地域の設置条件や保証除外条件は、メーカーが公式サイトで開示している範囲でも差があります。パナソニック・京セラ・シャープの公式サイトを確認したところ、次のとおりでした。

京セラは、太陽電池モジュールとラックシステムについて「岩礁隣接地域(直接海水等が飛散する地域)」を除き標準製品で設置できるとしつつ、塩害による故障・不具合は保証対象外としています。屋外用パワーコンディショナ(一部品番を除く)は、海岸から500m以内で塩害が想定される地域には設置できず、屋内設置が必要です。

出典:京セラ公式「製品に関する注意事項」

パナソニックの公式FAQは、太陽電池モジュールを「海水が直接かからない場所」に設置することを条件としています。屋外用パワーコンディショナ(マルチストリング型・集中型とも)は品番により設置の可否が異なり、耐塩害仕様の壁取付板・平地置台セット・トップカバーなどのオプション部材が必要になる場合があります。接続箱は潮風にさらされる場所では屋内設置が必要です。

距離を示す数値基準は、確認した範囲のページには記載がありませんでした。

出典:パナソニック公式FAQ「太陽光発電システムを塩害地域に設置したいのですが、条件はありますか」

シャープについては、今回確認した公式ページの範囲では、塩害地域における具体的な設置基準の記載を確認できませんでした。

ここに挙げた条件は各社が公式サイトで開示している範囲の一部であり、機器の品番や施工方法によって異なります。海岸からの距離だけで自己判断せず、設置予定地の住所と採用予定の機器を伝えて、メーカーまたは設計・施工を担当する事業者へ直接確認してください。

問い合わせ前に整理すること

  • 設置予定地の住所
  • 採用を検討している太陽電池モジュール
  • パワーコンディショナなどを含む機器構成
  • 設計・施工を担当する事業者の確認先

構成機器は太陽光発電の機器構成、屋根条件は屋根の適性で整理しています。発電量を見積もった後は卒FIT比較シミュレーターで比較できます。

よくある質問

Q海岸近くには太陽光発電を設置できませんか?

AJPEAは一律に可否を示さず、塩分による機器への影響を考慮して、モジュールメーカーや設計・施工を担当する事業者へ確認するよう案内しています。

Q何km離れていれば設置できますか?

AJPEAのFAQは一律の距離を示していません。設置予定地と採用予定機器を伝え、メーカーや設計・施工を担当する事業者へ確認してください。

Qパネル以外の機器も確認が必要ですか?

AJPEAは塩分による太陽光発電の機器への影響を考慮する必要があると説明しています。システム構成を伝え、対象機器を確認してください。

本記事は一般的な情報提供です。個別の設置可否はメーカー、機器、所在地で異なります。

メーカー資料と現地調査を確認してください。特定の事業者・製品を推奨しません。