資源エネルギー庁は、太陽光発電設備の「発電出力」を、太陽光パネルの合計出力とパワーコンディショナー(パワコン)の出力のうち、小さい方の値として申請するとしています。パワコンが複数台ある場合は、系列ごとに小さい方を選んでから合計します。

書類には「出力」の欄がいくつも並びます。2017年10月のお知らせ(みなし移行手続の事業計画書の件)では、「太陽電池の合計出力」の欄に誤って「発電出力」を書く例が多いと注意されています。この記事は、2つの欄の違いと、複数台のときの計算、電力会社の申込書での入力を扱います。kWとkWhの単位の違いはkWとkWhの違いで整理しています。

出典:資源エネルギー庁「太陽光発電設備の発電出力の考え方について」、資源エネルギー庁 お知らせ(平成29年10月2日)、東京電力パワーグリッド 受給契約申込書の記入例(いずれも2026-10-20確認)

「太陽電池の合計出力」と「発電出力」の違い

項目何の値か
太陽電池の合計出力太陽光パネルの出力の合計
発電出力太陽電池の合計出力とパワコンの出力のうち小さい方。認定情報に登録されている値

資源エネルギー庁は2017年10月のお知らせで、「太陽電池の合計出力」の欄に誤って「発電出力」を入れる例が多く報告されていると述べています(この記述は2017年時点のものです)。どちらの欄を見ているのかを、書類で確かめてから数字を写します。

パネルをたくさん載せてパワコンの出力が小さい家では、2つの値が違います。パネルが多い分は、発電出力には入りません。

パワコンが複数台あるときの計算

パワコンが複数台あるときは、系列ごとにパネルの合計出力とパワコンの出力の小さい方を選び、その値を合計します。資源エネルギー庁の例は次のとおりです。

系列1系列2系列3
パネルの出力5.0kW4.5kW6.5kW
パワコンの出力5.5kW4.0kW5.0kW
小さい方5.0kW4.0kW5.0kW

小さい方を合計した14.0kWが、申請する発電出力です。パネルの合計は16.0kW、パワコンの合計は14.5kWですが、どちらの合計でもありません。系列ごとに選ぶ点が、この計算の要点です。

パワコンが1台の家は、パネルの合計出力とそのパワコンの出力を比べるだけです。パネルが6.0kW、パワコンが5.5kWなら、発電出力は5.5kWです(上の考え方を当てはめた計算例)。

発電出力が決まると、年間の発電量や売電の目安も変わります。卒FIT後の選択肢比較シミュレーターで、自宅の条件の概算を試せます。

電力会社の申込書に入れるとき

  • 端数:東京電力パワーグリッドの記入例では、0.1kW単位で端数を切り捨てて入力します。
  • 複数台:同じ記入例に、複数台設置の場合は、パネル容量とパワコン容量の小さい方の合計を入力するとあります。
  • 他の事業者:この記入例は東京電力パワーグリッドの2017年5月25日版です。現在の様式や他の送配電事業者の扱いは、各社の申込ページで確認します。

設備の認定情報に登録された値は、設備IDの調べ方で見つけた書類や通知で確かめられます。値が合わないときは、買取先や電力会社の案内で確かめます。

この記事で確かめていないこと

「住宅用(10kW未満)」かどうかをこの発電出力で判定すると明記した条文や告示は、今回の確認では見つけていません。そのため、区分の判定には使えるとは書いていません。区分が関わる場合は、買取先や認定情報の記載で確かめます。

よくある質問

Q発電出力は、パネルの合計出力とどう違いますか?

A「太陽電池の合計出力」は太陽光パネルの合計出力です。「発電出力」は、その合計出力とパワーコンディショナーの出力のうち小さい方の値で、認定情報にもその値が登録されています(資源エネルギー庁、平成29年10月2日のお知らせ)。

Qパワコンが2台以上あるときは、どう計算しますか?

A系列ごとに、パネルの合計出力とパワコンの出力の小さい方を選び、その値を合計します。資源エネルギー庁の例では、3系列の小さい方が5.0kW・4.0kW・5.0kWで、申請する発電出力は14.0kWです。

Qパネルよりパワコンの出力が小さい家は、どちらの値を使いますか?

A小さい方のパワコンの出力を使います。たとえばパネルが6.0kW、パワコンが5.5kWなら、発電出力は5.5kWです(上の考え方を当てはめた計算例)。

Q電力会社の申込書では、端数をどう入れますか?

A東京電力パワーグリッドの記入例では、0.1kW単位で端数を切り捨てて入力します。複数台の設置では、パネル容量とパワコン容量の小さい方の合計を入れる、と書かれています。他の送配電事業者の扱いは、各社の案内で確かめます。

制度や手続きの記事は卒FITの手続き一覧から目的別に探せます。

出力の扱いは、制度や各社の様式の改定で変わることがあります。申請前に、買取先や送配電事業者の最新の案内で確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施には関与しません。

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