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kW(キロワット)は電力、kWh(キロワット時)は電力量の単位です。太陽光の見積書にある「4kW」と、検針票の「月300kWh」は別のものを表します。

出典:JPEA「kWとkWhの違いについて教えてください」

kW(電力)とkWh(電力量)とは

単位表すもの太陽光で見る場面
kWある時点の電力パネルの設備容量、パワコン出力
kWh一定時間の電力量月・年の発電量、消費量、売電量、買電量

kWとkWhの換算

JPEAは、1kWを1時間使った電力量を1kWhと説明しています。たとえば4kWで5時間発電した計算なら20kWhです。

ただし、設備容量4kWだから毎時4kWhを必ず発電するわけではありません。実際の出力は天候、方位、角度、影などで変わります。

設置条件による差は方位・角度のガイド、天候と電気の流れは曇り・雨の日のガイドで確認できます。

W・kW・MWとWh・kWh・MWhの換算表

「キロ」は1,000倍、「メガ」は100万倍を表す接頭語です(計量単位令 別表第四)。電力(W)にも電力量(Wh)にも同じ接頭語が付くため、換算は同じ形になります。

電力と電力量の換算(接頭語の倍率にもとづく)
電力換算電力量換算
1kW1,000W1kWh1,000Wh
1MW1,000kW(100万W)1MWh1,000kWh(100万Wh)

出典:計量単位令(e-Gov法令検索)別表第四「接頭語」(2026年10月4日確認)

家庭の太陽光・蓄電池で出てくる数字の目安

家庭の見積書や仕様書では、kWとkWhが次のように使い分けられます。数値は例であり、実際の設備は見積書・仕様書で確認してください。

kW・kWhの表記の例(出典つきの数値のみ)
場面単位例出典
太陽光の設備容量の区分kWFITの調達価格の表では「10kW未満」と「10kW以上」で区分が分かれる資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 買取価格・期間等」
発電量の計算kW×時間=kWh4kWで5時間発電し続けた場合は4×5=20kWhJPEA公式FAQ
蓄電池の容量kWhパナソニック「創蓄連携システム」の蓄電容量は5.6kWhパナソニック公式の機器仕様

蓄電池の「5.6kWh」は蓄えられる電力量、同じ機器仕様の表にある停電時の出力(2.0kVAなど)は一度に出せる力の大きさを表します。容量(kWh)が大きくても、出力が小さければ同時に使える家電は限られます。

出典:資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 買取価格・期間等」/JPEA「kWとkWhの違い」/パナソニック「創蓄連携システム」機器仕様(2026年10月4日確認)

比較では同じ期間のkWhをそろえる

卒FIT後の比較では、年間発電量、年間売電量、年間消費量をkWhでそろえます。発電量のうち家庭で使う割合は自家消費率とは?で計算方法を確認できます。

請求額から電気の実質単価を求める場合は電気代の実質単価を確認し、卒FIT比較シミュレーターへ入力できます。卒FIT後に確認すべき項目全体は卒FITとは?で整理しています。

住宅用太陽光は余剰買取が前提のため、売電量(kWh)は家庭で使った分を差し引いた量になります。売電単価は電力会社ごとに異なるため卒FIT買取単価の比較で確認できます。

kWhに単価を掛けると電気代・売電額になる

電気代も売電額も、基本は「kWh × 1kWhあたりの単価(円/kWh)」で考えます。買う電気は「買電量(kWh)× 買電単価(円/kWh)」、売る電気は「売電量(kWh)× 売電単価(円/kWh)」です。kWの数字には時間も単価も入っていないため、容量(kW)だけでは金額になりません。

検針票や売電の明細では、使用量・買電量・売電量などの欄にkWhが表示されます。ただし電気代には基本料金や燃料費調整額、再エネ賦課金などが加わる契約も多く、表記も会社ごとに異なります。請求額を使用量で割った実質単価は電気代の実質単価で、卒FIT後の売電単価の違いは卒FIT買取単価の比較で確認できます。

蓄電池・パワコンでも同じ考え方が使われる

蓄電池の「貯められる量(kWh)」と「同時に使える電力(kW)」の違いは蓄電池の「定格出力(kW)」と「蓄電容量(kWh)」の違いで解説しています。パワーコンディショナの入力容量より大きいパネルを接続する「過積載」については過積載・過積載率とはで確認できます。

家庭の電気契約の「アンペア」とワットの関係は契約アンペアとは?確認方法・機器別の目安・変更の流れで整理しています。

よくある質問

QkWとkWhは同じ数字ですか?

Aいいえ、同じ単位ではありません。kWはある時点の電力、kWhは一定時間に使ったり発電したりした電力量です。

Q4kWの設備は1時間で必ず4kWh発電しますか?

Aいいえ。4kWで1時間発電し続けた計算上の電力量は4kWhですが、実際の出力は日射や設置条件などで変わります。

Q売電量はどちらで確認しますか?

A一定期間に売った電力量なのでkWhで確認します。設備容量やパワコン出力は通常kWで表します。

Q実測した発電量(kWh)から、その期間の平均出力(kW)を逆算できますか?

AkWh(電力量)を発電していた時間(h)で割ると、その期間の平均出力(kW)の目安が求められます。たとえば5時間で20kWh発電した記録なら、20kWh÷5h=4kWが平均出力の目安です。ただし、これは瞬間ごとの出力ではなく期間全体の平均値で、実際の出力は時間帯によって変動します。

本記事は単位の一般的な説明です。実発電量は設備と設置条件、天候等で異なります。

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