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過積載とは、パワーコンディショナの定格入力電力に対し、接続する太陽光パネルの出力(合計)が大きい状態です。ニチコンの公式用語集でこのとおり説明されています。
出典:ニチコン「用語集」
京セラの仕様表で見る過積載の数値
京セラのハイブリッド型「Enerezza Plus」に搭載されるマルチ入力型パワーコンディショナの仕様表には、次のような数値が記載されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 最大入力回路数 | 4回路(4MPPT) |
| 最大入力電力 | 7.2kW(4回路、ただし最大2.4kW/回路) |
| 過積載 | 9.9kW(4回路)(蓄電池ユニットなしの場合の上限は7.67kW) |
過積載の欄には、最大入力電力(7.2kW)よりも大きい数値(9.9kW)が記載されています。これは、パネル合計の出力(過積載時の容量)が入力電力の上限を上回っても接続できることを示す数値で、実際に取り出せる電力は最大入力電力側の制約を受けます。
蓄電池の有無で上限が変わる例
同じ仕様表では、過積載の上限について「蓄電池ユニットなしの場合の上限は7.67kW」という注記があります。蓄電池ユニットを組み合わせるかどうかで、接続できる太陽光パネルの上限が変わる場合があります。導入予定の構成(蓄電池ユニットの有無)によって数値が変わる点に注意してください。
過積載率の計算例
ニチコンの用語集では、過積載率は「パネル出力電力÷パワコン定格入力電力」と説明されています。ここでは計算のしかたを確かめるため、上の京セラの仕様表の数値を当てはめます。仕様表の分母にあたる欄は「最大入力電力」であり、ニチコンの言う「定格入力電力」と同じ指標かどうかは資料から断定できないため、あくまで計算の練習としての試算です。
| ケース | パネル出力(仕様表の上限) | 計算 | 率 |
|---|---|---|---|
| 蓄電池ユニットあり | 9.9kW | 9.9÷7.2 | 約137.5% |
| 蓄電池ユニットなし | 7.67kW | 7.67÷7.2 | 約106.5% |
この率は、接続できるパネル出力の上限を最大入力電力で割った数字です。実際に購入する構成のパネル出力がこの上限を下回る場合は、その出力を分子にして同じ式で計算します。上限を超える構成にできるかどうかは、機種ごとの仕様書と販売施工店の説明で確認してください。
他の記事との関係
過積載は太陽光パネルの容量(kW)とパワーコンディショナの入力容量の関係を扱う話です。太陽光の設備容量と発電量の違いはkWとkWhの違いは?太陽光の容量・発電量を読み分ける、蓄電池の定格出力と蓄電容量の違いは別記事で扱っています。太陽光と蓄電池を1台のパワーコンディショナで統合するハイブリッド型の仕組みは蓄電池のハイブリッド型・単機能型の違いで解説しています。
太陽電池モジュールやパワーコンディショナなど、住宅用太陽光発電を構成する機器全体の役割は住宅用太陽光発電の機器構成で整理しています。
導入検討時の確認点
過積載率の上限や、蓄電池ユニットの有無による変化は機種によって異なります。検討中の機種の仕様書で、最大入力電力と過積載の数値を分けて確認することをおすすめします。年間の発電・自家消費の効果を試算する場合は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターをご利用ください。
よくある質問
Q過積載とは何ですか?
Aニチコンの公式用語集では、過積載・過積載率は、PVパワコン(太陽光用パワーコンディショナ)の定格入力電力に対し、接続するPVパネルの出力が大きい状態と説明されています。
Q過積載にすると、パネルの出力をすべて使えなくなりませんか?
Aパワーコンディショナの最大入力電力を超えた分は使われない場合があります。京セラのハイブリッド型「Enerezza Plus」の仕様表では、マルチ入力型パワーコンディショナの最大入力電力7.2kW(4回路、最大2.4kW/回路)に対し、過積載9.9kW(4回路)という数値が別に記載されています。
Q過積載率はどう計算しますか?
Aニチコンの用語集では、過積載率はパネル出力電力÷パワコン定格入力電力と説明されています。たとえば京セラの仕様表の過積載の上限9.9kWを最大入力電力7.2kWで割ると約137.5%ですが、分母の指標が同じとは資料から断定できないため、計算の練習としての試算です。
Q蓄電池ユニットの有無で過積載の上限は変わりますか?
A京セラの仕様表では、蓄電池ユニットなしの場合の過積載の上限は7.67kWと、蓄電池ユニットありの場合(9.9kW)より低い数値が記載されています。実際の上限は機種の構成によって異なるため、検討中の機種の仕様書で確認してください。
本記事は一般的な情報提供です。過積載率の上限・仕様はメーカー・機種によって異なるため、実際の設計・接続可否は検討中の機種の仕様書、または設計・施工事業者に確認してください。