太陽光発電の発電量が減っていないかを確認する方法の一つが、HEMS機器・アプリを使ったモニタリング(見守り)サービスです。前年同月比較による発電量低下の確認方法は別記事で解説しており、本記事ではシャープ・パナソニック・京セラ3社について、モニタリングサービスの料金体系・対応機種・新旧サービスの移行時期を公式サイトで確認できた範囲で比較します。

本記事で確認できたのはこの3社のみです。他メーカーについては、本記事の確認時点で同様のサービス内容を確認できる公式ページを特定できなかったため対象外としています。

シャープ「COCORO ENERGY」モニタリング

シャープは「COCORO ENERGYモニタリング」というサービス名で、当社製HEMS機器(JH-RVB1またはJH-RV11)を使った発電量の見える化を提供しています。モニタリング基本機能は長期保証期間内(10年または15年)は無償、保証期間外は220円/月(税込)です。登録完了日から180日間は保証期間にかかわらず無償という案内もあります。

これとは別に、発電状況をより詳しく診断する「モニタリング発電診断」(長期保証期間内220円/月・税込)、蓄電池の充放電を見守る「蓄電池あんしん運転」(220円/月・税込)という有償オプションがあります。以前は「Webモニタリングサービス」という名称でしたが、2020年11月末で新規受付を終了し、COCORO ENERGYへ移行済みです。

出典:シャープ「COCORO ENERGYモニタリング」シャープ「Webモニタリングサービス」

パナソニック「AiSEG3」とアプリの新旧移行

パナソニックはHEMS機器「AiSEG3」で発電量・消費電力をモニタリングします。監視用のスマートフォンアプリは2系統あり、旧「AiSEG3スマートHEMSサービスアプリ」(無料)は2026年1月28日にサービス終了予定、新「AiSEGアプリ」(無料・AiSEG3専用)が2026年1月21日にリリースされ、移行が進んでいます。

旧世代の機器(AiSEG・AiSEG2)を使っている場合は新アプリに対応しておらず、引き続き旧「スマートHEMSサービスアプリ」を使うことになります。月額のモニタリング利用料については、公式サイト上に記載を確認できませんでした。アプリ自体は無料と明記されていますが、シャープのような月額課金の記載は見当たらず、追加費用の有無は販売施工店に確認する必要があります。

出典:パナソニック「AiSEG3」パナソニック「AiSEG3スマートHEMSサービスアプリ/AiSEGアプリ」

京セラ「ハウスマイルネットワーク」と旧サービス終了

京セラの見える化サービスは「ハウスマイルネットワーク」という名称で、対象機種は「共通版(Enerezza PlusⅡを除く)」と「Enerezza PlusⅡ専用版」に区分されています。ただし共通版の具体的な対応HEMS機種の型番は、本記事の確認時点で公式サイト上にテキストでの明記が見当たりませんでした(機器の外観画像のみ掲載)。

HEMSコントローラ「ハウスマイルナビィ」向けのハウスマイルネットワーク提供は、2024年7月1日にセキュリティ要件への対応が困難という理由で終了済みです。終了後も、インターネットを経由せず自宅内のパソコンのブラウザで確認する「ウェブアプリ」機能は引き続き利用できます。なお「HOUSmile_e」という名称のサービスもありますが、こちらは太陽光・蓄電池の初期費用0円導入と一定期間後の譲渡を組み合わせた別カテゴリのサービスで、モニタリング機能そのものではありません。

出典:京セラ「ハウスマイルネットワーク」京セラ「ハウスマイルナビィ向けサービス終了のお知らせ」

3社の比較

発電量モニタリング・見守りサービス メーカー別比較(本記事確認時点)
メーカーサービス名基本機能の料金対応機種
シャープCOCORO ENERGYモニタリング保証期間内無償・期間外220円/月(税込)JH-RVB1/JH-RV11
パナソニックAiSEGアプリ/スマートHEMSサービスアプリアプリは無料、追加費用の記載なしAiSEG3(新アプリ)/AiSEG・AiSEG2(旧アプリ)
京セラハウスマイルネットワーク記載なし共通版/Enerezza PlusⅡ専用版(型番非公開)

料金の記載があるのはシャープのみで、パナソニック・京セラは公式サイト上に月額料金の明記がありませんでした。記載が無いことは無料を意味しないため、購入・契約時の書面や販売施工店への確認が必要です。

契約・確認前に

モニタリングサービスは太陽光発電の運転そのものに必須ではありませんが、発電量の低下に早く気づく手段の一つです。パワーコンディショナの交換時期が近づいている家庭ほど、モニタリングで異常を早期に把握できるメリットがあります。機器・保証の確認方法は太陽光発電の保証はどこを見る?もあわせてご覧ください。

モニタリングサービスの有償プランを含めた年間の維持費用を踏まえた収支は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。

よくある質問

Qモニタリング・見守りサービスへの加入は必須ですか?

A太陽光発電・パワーコンディショナ本体の発電・運転自体には必須ではなく、各社とも任意加入のオプションサービスという位置づけです。ただし機種によっては、契約しないとスマートフォンアプリでの詳細な発電量確認ができない場合があるため、契約前に販売施工店へ確認してください。

Q料金の記載が無いメーカーは無料ということですか?

A本記事の確認時点で、パナソニックと京セラは月額のモニタリング利用料についての記載を公式サイト上で確認できませんでした。記載が無いことは無料であることを意味しないため、契約時の書面や販売施工店への確認が必要です。

Q古い機種でも同じアプリ・サービスを使えますか?

A各社ともアプリやサービスの切り替えが進んでおり、対応機種が限定される場合があります。パナソニックは新しい「AiSEGアプリ」がAiSEG3専用で、AiSEG・AiSEG2ユーザーは旧アプリを継続利用します。京セラは旧「ハウスマイルナビィ」向けサービスが2024年7月に終了しています。自宅の機種の型式・購入時期から、販売施工店に確認することをおすすめします。

モニタリング・見守りサービスの料金体系・対応機種は製品・契約時期によって変更される場合があります。本記事は本記事の確認時点(2026年8月)の公式情報にもとづく一般的な整理であり、実際の契約内容は必ず販売施工店・メーカーの最新案内で確認してください。個別の投資・税務助言、電気工事の設計・実施は行いません。