中古パネルとして扱うには、製品情報と外観に加え、発電性能・絶縁性能を記録で示せることが重要です。売却額だけでなく、誰が何を検査し、結果を誰へ渡すかを撤去前に決めます。

リユース可否を6項目で見る

確認軸確認する内容
製品情報メーカー、型式、製造・設置・撤去年月、排出理由
外観ガラス割れ、焦げ、腐食、裏面破れ、フレーム変形等
発電性能発電・点検記録、または性能検査結果
絶縁性能目視記録、絶縁性能検査結果
梱包輸送破損を防ぎ、発電面を遮光した状態
取引売手・買手間の契約条件と保証事項。海外輸出時は価格・出荷先・用途等も記録

出典:環境省「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」

外観だけでなく性能を記録する

環境省資料は、I-V曲線で電流・電圧の異常を調べる検査、EL画像で目視しにくい亀裂や断線等を調べる検査、絶縁抵抗を測る検査を例示しています。すべてを所有者自身が行うのではなく、状態と取引条件に応じて専門事業者へ確認します。

JPEAも、I-V特性検査や絶縁抵抗検査等を経た中古パネルが販売されている一方、性能保証・品質担保の仕組みには課題があると説明しています。「検査済み」の名称だけで決めず、検査項目、実施日、結果、検査主体を一組で確認します。

出典:JPEA「太陽光パネルのリユース市場」JPEA「太陽光パネルのリユース可否基準」

撤去前にそろえる記録

  1. 01

    設備を特定

    保証書・施工資料からメーカー、型式、枚数、設置年月をまとめます。

  2. 02

    発電・点検履歴を出す

    直近の発電実績、不具合、修理・点検記録を用意します。

  3. 03

    現地検査を相談

    撤去前に検査できるか、リユース事業者・施工店へ確認します。

  4. 04

    不可時の処理先も決める

    リユース不可となった場合のリサイクル・適正処理経路を見積書へ記載してもらいます。

リユースと廃棄を同時に見積もる

査定結果が出るまで廃棄費用を空欄にすると、リユース不可時の追加負担を比較できません。査定・検査、撤去、運搬、リユース不可品の処理を分けて確認します。

撤去後の全体経路はリユース・リサイクルの流れ、素材情報はパネルの素材と含有物質で確認できます。設備更新後の収支は卒FIT後の比較シミュレーターで比べられます。リユースも含めた設備の使用期間全体で見た製造時エネルギー・CO2の回収は3つのペイバックの整理で確認できます。

よくある質問

Q発電していればリユースできますか?

A発電の有無だけでは判断できません。製品情報、外観、発電性能、絶縁性能、梱包状態、実際の中古取引などを確認します。

Q割れたパネルも中古品になりますか?

A環境省ガイドラインは、ガラス割れや絶縁不良等の故障につながる要因がないことを条件に示し、ガラス割れをリユース不可の例としています。

Qどのような検査がありますか?

A外観検査のほか、I-V特性検査、EL検査、絶縁抵抗測定等があります。必要な検査と実施単位は状態や取引条件に応じ、専門事業者が判断します。

Q撤去してから査定を頼めばよいですか?

A環境省は、解体前にメンテナンス事業者等へ相談して現地検査を行うと、検査費用が安価になり流通しやすくなる可能性を示しています。撤去前に相談してください。

本記事は環境省・JPEAの公開情報にもとづく一般的な確認項目です。リユース可否、検査方法、価格、保証、取引条件は製品・状態・事業者で異なります。屋根上の確認、取り外し、検査、梱包、運搬を自分で行わず、適切な事業者へ相談してください。