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確認した4社のパワーコンディショナの仕様表では、運転音は33dB以下から41dBの範囲でした。ただし、測る位置や条件の書き方がそろっていないため、数字の大小だけで機種の静かさは決められません。

4社の仕様表に載る運転音

各社の公式の仕様表から、蓄電システムのパワーコンディショナの運転音を抜き出しました。対象は表の機種に限られ、同じメーカーの他の機種は同じ値とは限りません。

仕様表に載る運転音(機種ごと)
メーカー機種運転音測定条件の記載
パナソニック創蓄連携システムS+ パワーステーションS+(本体・5.5kW)品番LJRC41(一般)/LJRC42(耐塩)33dB以下本体正面1m、A特性
ニチコン単機能蓄電システム ESS-U5M1(7.7kWh)/ESS-U5L1(9.7kWh)のパワーコンディショナ40dB(A)以下JIS C 1509-1のA特性サウンドレベル。製品正面中央から1m、高さ1mで測定
京セラEnerezza 単機能型蓄電システム EGS-LM0550/LM1100/LM1650のパワーコンディショナ40dB以下運転時、A特性、装置正面1m
シャープクラウド蓄電池システムの屋外用ハイブリッドパワコン JH-55GM3P(蓄電池JH-WB1503と組み合わせるシステム)41dB(ファン低速運転時35dB)JIS C8980に基づき無響音室で測定、±3dBの公差

出典:パナソニック「創蓄連携システムS+ パワーステーションS+(本体)商品仕様書」、ニチコン「単機能蓄電システム ESS-U5シリーズ」、京セラ「Enerezza 単機能型蓄電システム 仕様表」、シャープ「JH-WB1503 仕様(システム代表品番一覧表)」

測定条件の書き方はそろっていない

パナソニックとニチコンと京セラは、いずれも装置の正面1mでA特性の値を示しています。ニチコンはさらに「高さ1m」までを指定しています。

シャープは、JIS C8980に基づき無響音室で測定した値で、±3dBの公差が生じると書いています。同じ「dB」でも、測る環境と公差の有無が違うため、41dBと40dBの差は読み取れません。

パナソニックは「33dB以下」、ニチコンと京セラは「40dB以下」で、上限として書いています。シャープは冷却ファンが低速のときの35dBも併記しています。

設置後の聞こえ方は壁や場所でも変わる

ニチコンは、動作中はパワーコンディショナ内蔵ファンの動作音が発生し、壁との距離など設置環境によって音の聞こえ方が異なることがあるとしています。京セラも、取り付ける壁によっては室内で動作音が聞こえる場合があると注記しています。

シャープは、屋外用機種は屋外・屋内兼用機種より運転音が大きいため、やむをえず屋内に設置する場合は販売店とよく相談するよう案内しています。京セラは参考として、環境省のホームページにある目安(図書館の中40dB、ささやき声30dB)を併記しています。

オムロンは音圧とは別に音響パワーレベルで表示する

オムロンのマルチ蓄電プラットフォームのカタログは、性能表示ラベルの運転音をJIS C4414に基づき音響パワーレベル(音源が発する音響エネルギーの大きさを基にした量)で表示すると説明しています。従来の資料では音圧レベルで書いていたため、ラベルの値のほうが大きくなりますが、製品の音が大きくなったわけではないとしています。

このため、音響パワーレベルの値を他社の音圧の値(上の表の1m位置の値など)と並べて比べることはできません。比べるときは、値の種類と測定位置がそろっているかを先に確認します。

出典:オムロン「マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-A カタログ」

見積もり前に確認すること

  • 候補機種の仕様表またはラベルに運転音の記載があるか。
  • 測定位置(正面1mなど)、A特性かどうか、公差の有無。
  • パワーコンディショナの設置位置(寝室・隣家の窓との距離、壁の向こうの部屋)。

性能表示ラベルの見方と住宅地の騒音の環境基準(昼間55dB・夜間45dB)は蓄電池の運転音と性能表示ラベルの見方で整理しています。設置場所の温度や離隔距離の条件は蓄電池本体の設置環境、容量の考え方は蓄電池の容量の選び方を参照してください。

運転音は、卒FIT後の3つの選択肢のうち、蓄電池を併設する場合に比べる項目の1つです。費用や収支の前提は卒FIT後の比較シミュレーターで入れて確認できます。

まとめ

  • 確認した4社のパワーコンディショナの仕様表では、運転音は33dB以下(パナソニック)、40dB以下(ニチコン・京セラ)、41dB(シャープ、ファン低速時35dB)。
  • 多くは装置の正面1mのA特性だが、シャープは無響音室での測定で±3dBの公差がある。
  • 壁との距離や取り付ける壁によって、室内での聞こえ方は変わる。
  • オムロンのラベルは音響パワーレベルで、他社の音圧値とは並べて比べられない。

よくある質問

Q蓄電池の運転音はメーカーによってどのくらい違いますか?

A今回確認した4社のパワーコンディショナの仕様表では、パナソニック33dB以下、ニチコン40dB(A)以下、京セラ40dB以下、シャープ41dB(ファン低速時35dB)でした。ただし型番・測定条件が同じではないため、順位づけには使えません。

Q仕様表の運転音は、設置した家の中でも同じ大きさに聞こえますか?

A同じとは限りません。ニチコンは壁との距離など設置環境で聞こえ方が変わるとし、京セラは取り付ける壁によって室内で動作音が聞こえる場合があるとしています。

Q仕様表に運転音が載っていない蓄電池はどうすればよいですか?

A性能表示ラベルや取扱説明書に運転音が載っていないか確認し、載っていなければ販売施工店を通じてメーカーに測定条件つきの値を問い合わせる方法があります。本記事では個別の機種の評価はしていません。

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本記事は一般的な情報提供で、各社の仕様表の記載を引用したものです。運転音の数値・測定条件は機種・発行時期によって異なるため、実際の選定前にメーカーの最新の仕様表・ラベルと、販売施工店の説明で確認してください。個別の投資・税務助言、電気工事の設計・実施は行いません。

特定の事業者・製品を推奨するものではありません。

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