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電気温水器は電気ヒーターで水を温める給湯器で、エコキュートは空気の熱を使うヒートポンプ式の給湯器です。電気温水器を使い続けている家庭が卒FIT後の給湯を見直すときに、交換は選択肢の一つになります。
電気温水器とエコキュートの電力使用量の違い
環境省のCOOL CHOICEの記事は、エコキュートを製造する三菱電機群馬製作所の担当者の説明を載せています。ヒートポンプ内のCO2冷媒が空気から熱を吸収し、圧縮して約110〜120℃近くまで高温にして水を温める仕組みです。
担当者は、従来型の電気温水器に比べて一次エネルギー消費量を約30%まで削減でき、お湯を作るエネルギーの約3分の2を空気の熱から得るため電力消費量は約3分の1で済むと説明しています。
2017年7月公開の、メーカー担当者の説明です。お住まいの機種・使い方での削減量とは異なります。
出典:環境省 COOL CHOICE「エコキュートの仕組みと特徴」(2017年7月12日)
給湯省エネ2026事業の撤去加算
給湯省エネ2026事業は、補助対象の高効率給湯器を設置する既存住宅のリフォーム工事で、電気蓄熱暖房機または電気温水器を撤去する場合に定額を加算します。電気温水器の撤去は2万円/台で、補助上限は補助を受ける給湯器と同じ台数までです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加算額 | 電気温水器の撤去は2万円/台(電気蓄熱暖房機の撤去は4万円/台・2台まで) |
| 台数の上限 | 電気温水器は、補助を受ける給湯器と同じ台数まで |
| 対象の撤去 | リフォーム工事で、高効率給湯器の設置に伴い2025年11月28日以降に撤去するもの |
| 申請のタイミング | 高効率給湯器の交付申請時に、あわせて申請する |
| 対象外 | エコキュートの撤去。みらいエコ住宅2026事業で高効率給湯器の補助を受ける場合の撤去加算 |
| 予算 | 撤去補助の予算額は36億円で、達し次第終了する予定 |
撤去加算は、エコキュートなどの基本額・性能加算額とは別に加算される項目です。事業全体の予算は570億円で、そのうち36億円が撤去の補助にあてられる予定と公式サイトに書かれています。
申請は、登録された給湯省エネ事業者が行います。一般の方が直接申請する仕組みではないため、契約前に施工業者が登録事業者かどうかを確認してください。
出典:給湯省エネ2026事業「撤去加算について」/同「事業概要」
補助の基本要件は昼間の沸き上げへの対応
エコキュートが基本額の対象になる条件は、2025年度の目標基準値以上であることに加え、天気予報などに連動して昼間に沸き上げをずらす機能を持つ機種、またはおひさまエコキュートであることです。要件は機種ごとに決まっているため、購入前に対象機種かどうかを確認してください。
出典:給湯省エネ2026事業「対象機器の詳細【エコキュート】」
昼間の沸き上げと太陽光の関係はエコキュートの昼間沸き上げ機能の記事、補助額と対象機種は給湯省エネ2026事業のおひさまエコキュート補助の記事を見てください。
交換前に確認したい電気料金メニュー
公式サイトは、電気蓄熱暖房機等の撤去により、契約中の電気料金メニューが変更となる可能性があると注意しています。電気温水器向けの夜間割引メニューを使っている場合は、撤去の前に契約中の電力事業者へ、撤去後に使えるメニューを確認してください。
夜間料金が安いプランを使っている家庭の確認項目は、夜間料金プランと蓄電池併用の確認項目にまとめています。
設置場所と運転音の注意点
エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットの2つを設置します。環境省の記事では、一般的なタンクの容量は約370リットル(3〜4人用)で、設置工事は1日で終わると説明されています。
消費者安全調査委員会は、家庭用ヒートポンプ給湯機の運転音・振動で不眠などの健康症状が出たとの申出事案について、2014年12月19日に調査報告書と意見を公表しています。見積もりの段階で、寝室や隣家との位置関係を踏まえた置き場所を施工業者に確認しておくと安心です。
出典:消費者庁 消費者安全調査委員会「家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案」
交換の可否を決める前に
補助の受付状況は日々変わるため、申込みの前に公式サイトで最新の状況を確認してください。補助額や電力の削減量は条件によって変わるため、実際の費用と効果は見積もりで確認することをおすすめします。
太陽光の余り電気を給湯に回したときの収支は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。
よくある質問
Q電気温水器からエコキュートに替えると、電気の使用量はどれくらい減りますか?
A環境省のCOOL CHOICEの記事では、エコキュートを製造するメーカーの担当者が、従来型の電気温水器に比べて一次エネルギー消費量を約30%まで削減でき、電力消費量は約3分の1で済むと説明しています。これは2017年の記事に載る製造側の説明で、お住まいの実際の削減量を示す数値ではありません。
Q電気温水器を撤去すると、必ず撤去加算がもらえますか?
Aもらえるとは限りません。給湯省エネ2026事業の公式サイトでは、補助対象の高効率給湯器を設置するリフォーム工事に伴い、2025年11月28日以降に撤去する場合に限られ、高効率給湯器の交付申請時に同時に申請する必要があると説明しています。予算額36億円に達し次第、この加算は終了する予定とされています。
Q撤去する電気温水器が2台あっても、2台分の加算を受けられますか?
A公式サイトでは、電気温水器の撤去の補助上限は「補助を受ける給湯器と同じ台数まで」とされています。撤去する台数ではなく、補助を受ける給湯器の台数が上限になります。
Q電気温水器を撤去すると、電気料金のプランも変わりますか?
A変わる可能性があります。公式サイトは、電気蓄熱暖房機等の撤去により、契約中の電気料金メニューが変更となる可能性があるため、契約中の電力事業者に問い合わせるよう案内しています。電気温水器向けの夜間割引メニューなどを使っている場合は、撤去の前に契約を確認してください。
Qエコキュートは運転音が気になりませんか?
A消費者安全調査委員会は、家庭用ヒートポンプ給湯機の運転音・振動で不眠などの症状が出たとの申出について、2014年12月19日に調査報告書と意見を公表しています。見積もりの段階で貯湯ユニットとヒートポンプユニットの置き場所を施工業者に確認してください。
本記事は一般的な情報提供であり、特定の製品や施工業者をすすめるものではありません。補助額・条件・受付状況は変更されることがあるため、最新の内容は給湯省エネ2026事業の公式サイトで確認し、費用と効果は見積もりで確認してください。