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電気料金は、プランによって単価の決まり方が違います。従量電灯Bは使う量で単価が3段階に変わり、時間帯別プランは時間帯で単価が変わります。どの決まり方が自宅に合うかは、買う電気の量と時間帯で変わります。

ここでは東京電力エナジーパートナー(関東エリア)の公表値を例にします。他の電力会社の単価は水準も区切りも異なるため、契約中の会社の料金表で確認してください。

プラン別の単価の決まり方(東京電力エナジーパートナーの例)

単価の決まり方の比較(税込・燃料費調整額と再エネ賦課金は別)
項目従量電灯Bスマートライフ(時間帯別)
基本料金10Aで311円75銭、30Aで935円25銭10Aで311.75円
電力量料金の決まり方使用量で3段階。120kWhまで29円80銭、120kWh超300kWhまで36円40銭、300kWh超40円49銭時間帯で2区分。午前6時〜翌午前1時35.76円、午前1時〜午前6時27.86円
最低月額料金328円08銭328.08円
申込の状況規制料金プランとして案内されている新規加入の受付を停止中と表示されている

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの料金表に、時間帯別の単価の区分は載っていません。スマートライフは夜間蓄熱式機器などを使う家庭向けのプランで、新規加入を受け付けていないため、すでに契約している場合の見方として載せています。

出典:東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」、同「スマートライフ」(2026年10月17日確認)

従量電灯Bの計算例:使用量が増えると後ろの段階の単価がかかる

30Aで契約し、燃料費調整額と再エネ賦課金を除いた月額を、上の単価で計算した例です。使用量は説明用の仮の値で、実際の請求額ではありません。

従量電灯B・30Aの計算例(税込・燃料費調整額と再エネ賦課金を除く)
月の使用量計算合計
300kWh935.25円+120kWh×29.80円+180kWh×36.40円11,063.25円
400kWh上記+100kWh×40.49円15,112.25円

300kWhを超えた100kWh分には40円49銭がかかり、最初の120kWh分の29円80銭より1kWhあたり10円69銭高くなります。段階制のプランでは、買う電気が減るときに減るのは後ろの高い段階の分です。太陽光の自家消費や蓄電池で買う量を減らした場合の効果は、使用量の大きい月ほど単価の高い段階に効きます。

中部電力ミライズの従量電灯B:段階の区切りは同じでも単価と基本料金が違う

中部電力ミライズ(中部エリア)の従量電灯Bも、東京電力エナジーパートナーと同じく120kWhと300kWhで3段階に分かれます。同社は2026年11月1日から、基本料金単価と電力量料金単価を見直すと案内しています。

中部電力ミライズ 従量電灯Bの料金単価(税込・燃料費調整額と再エネ賦課金は別)
項目2026年10月31日まで2026年11月1日以降
基本料金(30A)963円42銭1,343円76銭
最初の120kWhまで(1kWh)21円20銭21円25銭
120kWh超300kWhまで(1kWh)25円67銭25円73銭
300kWh超(1kWh)28円62銭28円68銭
最低月額料金277円09銭340円88銭

30Aで月300kWh使った場合の、燃料費調整額と再エネ賦課金を除く月額は、上の単価で計算すると次のとおりです(説明用の仮の使用量で、実際の請求額ではありません)。

  • 2026年10月31日まで:963.42円+120kWh×21.20円+180kWh×25.67円=8,128.02円
  • 2026年11月1日以降:1,343.76円+120kWh×21.25円+180kWh×25.73円=8,525.16円

東京電力エナジーパートナーの30Aの基本料金(935円25銭)と比べると、中部電力ミライズの11月以降の基本料金は高く、電力量料金の各段階の単価は低くなっています。使う量が少ない月は基本料金の差、多い月は段階ごとの単価の差が合計に効きます。会社や地域をまたいだ有利不利は、この表だけでは判断できません。

出典:中部電力ミライズ「従量電灯A・B・C」(2026年10月17日確認)

燃料費調整額の上限の有無(規制料金と自由料金)

東京電力エナジーパートナーは、規制料金プラン(従量電灯などの特定小売供給約款にもとづくプラン)は加算される燃料費調整額の変動単価に上限がある一方、自由料金プラン(スタンダードプランや電化上手などの電気需給約款にもとづくプラン)には上限がないと説明しています。燃料価格が高騰した場合は、自由料金プランのほうが燃料費調整額が高くなる可能性があるとも説明しています。

同社は、関東エリアのスタンダードSの30A・260kWhモデルで、2023年1月の電気料金が燃料費調整の適用がない場合の1.4倍程度になった事例も公表しています。単価表の上の数字が同じでも、燃料費調整額の扱いで請求額の動き方が変わります。

出典:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整制度について」(2026年10月17日確認)

中部電力ミライズは、中部エリアの平均燃料価格の計算結果が68,900円を上回る場合は68,900円として扱うと説明しています。ただし、ポイントプラン、スマートライフプラン、タイムプラン(時間帯別電灯)など一部の電気料金メニューには、平均燃料価格の上限設定がないとしています。従量電灯Bはその一部のメニューに挙げられていません。上限の有無はメニューごとに違うため、契約中のメニュー名で確認が必要です。

出典:中部電力ミライズ「燃料費調整(個人・低圧)」(2026年10月17日確認)

契約前の確認項目

  • 電力量料金が、使用量の段階制か、時間帯別か、市場価格に連動するか。
  • 基本料金や最低月額料金が、契約アンペア数などでどう決まるか。
  • 燃料費調整額に上限があるか。上限がない場合、高騰時に請求額がどこまで動くか。
  • 直近1年の検針票で、月ごとの使用量が単価の段階をまたいでいるか。

市場価格に連動するプランの計算の仕組みは市場連動型プランの電気代の計算方法、燃料費調整額の算定は燃料費調整額の仕組み、夜間料金が安いプランの確認点は夜間料金プランの世帯の蓄電池の確認で整理しています。

よくある質問

Q従量電灯Bは、使う量が増えると1kWhあたりの単価が上がりますか?

A東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、電力量料金が3段階に分かれています。最初の120kWhまでは29円80銭、120kWhをこえ300kWhまでは36円40銭、300kWh超は40円49銭です(税込・2026年10月17日確認)。使うほど後ろの段階の単価が適用されます。

Q燃料費調整額に上限があるのは、どのプランですか?

A東京電力エナジーパートナーの説明では、従量電灯などの規制料金プランは加算される燃料費調整額の変動単価に上限があり、スタンダードプランや電化上手などの自由料金プランには上限がないとされています。他の電力会社の扱いは、各社の約款で確認が必要です。

Qこのページの単価は、どの地域でも同じですか?

A同じではありません。ここに載せた単価は東京電力エナジーパートナー(関東エリア)の公表値です。電力会社や地域によって単価の水準も段階の区切りも異なるため、契約中の会社の料金表で確認してください。

本記事は東京電力エナジーパートナーの公表単価を例にした一般的な情報で、特定のプランの推奨ではありません。実際の料金・契約条件は、契約を検討する電力会社の最新の料金表と約款で確認してください。