目次
九州電力の卒FIT向けの買取条件は、公式ページでは1kWhあたり7円(税込)で、小売電気事業者としての九州電力に売電中の人は申込なしで続き、他社から切り替える人は申込書の郵送が必要です。当サイトの地域比較に使っている九州の買取単価(7円/kWh)は、この単価です。
買取条件(単価・契約期間・非化石価値・容量価値)
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 買取単価 | 7円/kWh(税込・消費税率10%、非化石価値相当額を含む) |
| 契約期間 | 買取期間満了日の翌日から翌4月の検針日の前日まで(以降、双方に異議がなければ1年ごとの自動継続) |
| 非化石価値 | 全て九州電力に帰属する |
| 容量価値 | 2024年度から取引が始まった容量市場に、九州電力が変動電源(アグリゲート)として応札・契約することに同意する |
| 単価の変更 | 変更する場合があり、九州電力のホームページで知らせる |
買取単価には非化石価値相当額が含まれ、価値そのものは九州電力のものになります。契約を続ける人は、容量市場への応札・契約に同意する条件がつく点が、他社のプランと見比べるときの違いです。
支払い頻度と契約期間を他社と並べた表は買取の支払い・契約期間の違い、他地域の単価は大手電力10社の卒FIT買取単価の比較にあります。九州の地域の小売電気事業者の買取条件は有明エナジーの卒FIT買取で確認できます。
出典:九州電力「固定価格買取(FIT)制度の買取期間満了後の買取」、九州電力「新たに当社への売電を希望されるお客さま」
手続きは、現在の売電先で決まる
| 現在の売電先 | 手続き |
|---|---|
| 九州電力(小売電気事業者) | 申込は不要。現在の契約に基づき、新しい単価で買取を継続する |
| 他社、または一般送配電事業者としての九州電力 | 低圧用の申込書に記入し、ご契約エリアの契約・料金センターへ書留またはレターパックで郵送する |
| 九州電力以外へ変更したい人 | 新しい売電先が指定する申込方法に従って申し込む |
売電先を九州電力へ新たに変える場合の申込書は、書留かレターパックでの郵送と指定されています。申込書は、設備の変更・名義変更・口座変更にも同じ書式を使うと公式ページに書かれています。
案内の封筒の色が、ピンク(離島などで販売先が九州電力送配電)や青(2017年4月以降に契約し、一般送配電事業者が買い取る)の場合は、公式ページに別の案内が用意されています。自宅の封筒の色と「現在の販売先」欄を、先に見ておくと迷いません。売電先を替える手続きは時間がかかる場合があり、間に合わないと希望日から変更できないことがあります。流れは買取先を変更する手続きで整理しています。
出典:九州電力「新たに当社への売電を希望されるお客さま」、九州電力「固定価格買取(FIT)制度の買取期間満了後の買取」
満了の通知(お知らせ)が届いたら確認すること
- 満了の約4か月前に、郵送で「買取期間満了のご案内」が届く
- 満了日は、毎月の検針票(購入電力量確認票)またはハガキ(購入電力量のお知らせ)でも確認できる
- 買取期間は、発電設備が売電を開始した日から数えるため、引越し先の設備では前の住人の売電期間や空き家の期間も含まれる
- 低圧(50kW未満)は、売電先が不在でも当面の間、系統へつないで発電を続けられるが、一般送配電事業者は料金を払わない
九州電力から満了の通知が届いたら、次の順に確認します。
- 書面に記載の「現在の販売先」が九州電力か、九州電力送配電か(封筒の色の違いは上のとおり)
- 満了日が、検針票(購入電力量確認票)またはハガキ(購入電力量のお知らせ)に載っている満了日と合っているか
- 引き続き九州電力へ売電する場合は、現在の契約のまま新しい単価で買取が続き、申込みなどの手続きは不要とされている点
- ほかの売電先へ変える場合は、新しい売電先の申込方法に従って変更を申し込む。手続きに時間がかかることがあり、間に合わないと希望日から変更できない場合がある点
満了時期が分からないときは設備IDと買取期間満了のご案内の調べ方も使えます。公式のよくある質問では、「買取期間満了後は電気を買い取ってもらえなくなる」などと伝えて蓄電池を売る事業者への注意も呼びかけられています。
出典:九州電力「固定価格買取(FIT)制度の買取期間満了後の買取」
年間の売電量をあてはめた単純計算
下の表は、年間の売電量を公式の数値ではなく、説明のために3,000kWhと仮定した単純計算です。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 九州電力の買取金額 | 7円×3,000kWh | 21,000円 |
公式ページの買取条件に載っているのは単価の7円で、ポイントなどの特典の記載は見当たりませんでした。買取期間満了後のサービスとしては、蓄電池やエコキュートの設置会社を紹介する「再エネお預かりサービス」と、リースサービスが案内されています。自宅の売電量での試算は卒FIT後の比較シミュレーターで試せます。
申込前に確認しておきたいこと
- FIT買取期間の満了日と、満了までの売電先(封筒の色と「現在の販売先」欄)
- 他社から切り替える場合は、低圧用の申込書を郵送で提出する必要があること
- 容量市場への応札・契約に同意する条件と、九州電力の契約要綱の内容
- 買取単価の最新の表示(変更される場合があります)
九州の条件で、蓄電池の有無や年間の売電量をあてはめた試算は、九州エリアの診断結果で確認できます。
よくある質問
Q九州電力に売電中なら、卒FIT後に申込は必要ですか?
A公式ページでは、引き続き九州電力への売電を希望する場合は、現在の契約に基づき新しい単価で買取を続けるため、申込などの手続きは不要と案内されています。買取期間満了の約4か月前に、郵送で満了のご案内が届くとされています。
Q他社に売電中で、九州電力へ切り替えたい場合の申込方法は?
A公式ページでは、申込書に記入し、ご契約エリアを担当する契約・料金センターへ書留またはレターパックで郵送すると案内されています。家庭用太陽光は低圧用の申込書を使います。
Q買取期間が満了した後、売電先が決まらないとどうなりますか?
A公式のよくある質問では、低圧(発電出力が50kW未満)の契約は当面の間、九州電力の系統へつないで発電を続けられるものの、一般送配電事業者は補償(料金の支払い)を行わないと注意されています。
本記事は九州電力の公式ページ(2026年10月17日確認)の記載にもとづく一般的な情報提供です。単価や条件は変更される場合があるため、申込前に公式の最新情報を確認してください。表の金額は仮定の売電量による単純計算で、実際の収入を保証するものではありません。特定の電力会社・プランを推奨するものではなく、個別の投資・税務助言は行いません。
この地域の条件で3つの選択肢を並べる(現在の売電のまま・候補プランへ切替・蓄電池を足す、の年間差額を比べられます)