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今の電力会社のまま売電を続ける場合は原則として手続き不要ですが、別の電力会社に切り替える場合は切替先への申込書の提出が必要です。どちらの候補を選ぶかは卒FIT買取単価の一覧と比較のしかたで確認できますが、比較した後に「実際どう申し込むか」は別の手続きになります。

今の電力会社のまま継続する場合

九州電力の公式ページによると、買取期間満了後も引き続き同社への売電を希望する場合、「当社へのお申込み等のお手続きは不要」で、現在の契約にもとづき新しい単価での買取りが自動的に継続されるとされています。他の大手電力会社でも同様に、既存契約者の継続については特別な申込を求めない運用が一般的です。

出典:九州電力「FIT買取期間満了後のお手続きについて」

別の電力会社に切り替える場合

他社から切り替える場合は、切替先の電力会社が指定する申込書を提出する必要があります。中国電力の公式ページによると、他社から同社へ切り替える場合は「電力受給契約申込書」を近くの営業所へ提出するとされ、申込後は自動的に「買取プラン」に加入する扱いとされています(他のプランへの変更を希望する場合は別途申込が必要)。

九州電力の場合も、他社から新たに切り替える際は買取期間が満了した発電設備からの電力販売に関する申込書(低圧)に記入のうえ、郵送(書留・レターパック)で担当の契約・料金センターへ提出する運用が案内されています。申込書の様式・提出方法は電力会社ごとに異なるため、切替を検討する際は切替先の公式ページで最新の手続きを確認してください。

出典:中国電力「卒FIT後の売電先を当社に変更する場合のお手続き」、九州電力「新たに当社への売電を希望されるお客さま向けお手続き」

新電力のLooopでんきでは、買取料金が電気使用料金の割引で返る形で、切替時の注意点も重要事項説明書に書かれています。内容はLooopでんきのLooopFIT(卒FIT買取)の内容で整理しています。

エバーグリーン・リテイリングでは、電気を契約していなくても買取だけ申し込めます。違約金の有無や契約期間はエバーグリーン・リテイリングの卒FIT太陽光買取の内容で整理しています。

切替時に現在の買取先で必要な手続き

他社へ切り替える場合、現在の買取先(切替前の電力会社)側で契約者が解約・廃止を申し出る手続きが必要かどうかも気になるところです。九州電力・中国電力・東京電力パワーグリッドの公式ページを確認した範囲では、いずれも「当社以外への売電を希望される場合」の案内として「新たにご契約される売電先が指定する申込方法に従ってお申込みください」という記載のみで、契約者側から現在の買取先へ解約・廃止を申し出る手続きの案内は見当たりませんでした。

これは各社の公式ページに解約手続きの記載が見当たらなかったことを確認した結果であり、契約状況によっては別途連絡が必要になる可能性を排除するものではありません。切替を進める前に、現在の買取先に「他社へ切り替える場合、当社側で何か手続きは必要か」を確認しておくと安心です。

出典:九州電力「固定価格買取(FIT)制度の買取期間満了後の買取」、中国電力「卒FIT後の売電先を当社に変更する場合のお手続き」、東京電力パワーグリッド「買取期間満了に伴うお手続きについて」

申込み前に手元で確認する情報

最初に、現在の売電先から届いた「再生可能エネルギーの固定価格買取期間満了のご案内」を用意し、受電地点特定番号と買取期間の満了日を確認します。受電地点特定番号は、発電設備の場所に付いた22桁の番号です。買電側の供給地点特定番号との見分け方は2種類の地点特定番号の比較で確認できます。

東京電力エナジーパートナーの卒FIT向け申込案内では、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、受電地点特定番号を申込みに使う情報として示しています。現在の売電先との契約番号や名義も、切替先によって確認を求められることがあるため、満了案内・検針票・契約内容を見られる状態にしておくと確認を進めやすくなります。

あわせて、現在の売電先での計量方法(検針員が訪問して確認する「検針」か、スマートメーターなど自動で計量値を記録する「記録型計量器」か)も確認しておくと安心です。中国電力の公式ページでは、買取期間満了日や単価の適用時期について、記録型計量器を設置している場合は検針日ではなく計量日を基準とする旨が案内されています。基準日の考え方は電力会社によって書き分けが異なるため、申込み前に契約中の電力会社へ確認しておくとよいでしょう。

必要項目、申込手段、受付から切替までの時期は、契約先・地域・設備の状況で変わります。申込みを始める前に、切替先の申込書または申込画面で必要書類を照合し、不明な項目はその窓口へ確認してください。

出典:東京電力エナジーパートナー「応援できる企業の一覧」、資源エネルギー庁「本制度における卒FIT電源の取り扱いについて」、中国電力「卒FIT後の売電先を当社に変更する場合のお手続き」

電気を買う契約をしている小売電気事業者が事業を廃止する場合の事前周知の期限は、契約中の電力会社が事業撤退するときの周知期限と切替手続きで整理しています。買取契約が終わる場合の手続を定めた規定は、同記事でも確認できていません。

手続きのタイミング

買取期間満了のご案内が届くタイミングは電力会社によって差があります。九州電力・北海道電力・中部電力ミライズは約4か月前、東京電力パワーグリッドは購入実績お知らせサービス登録者向けに4か月前と1か月前の2回メールで案内、中国電力は約半年前と、社によって早さが異なります。

切替を検討している場合は、この案内が届いたタイミングで買取単価の比較を進めるとよいでしょう。支払い頻度や契約期間の終わる日は買取プランの支払い時期と契約期間の違いにまとめています。

自宅の満了月がまだ分からない場合は、卒FITの満了月チェックで先に確認できます。北陸電力に切り替える場合の申込区分は、北陸電力「かんたん固定単価プラン」の内容と申込の流れで整理しています。

時期起きること
満了の約4か月〜半年前現在の買取先から「買取期間満了のご案内」が届く(時期は電力会社ごとに異なる)
案内到着後買取単価を比較し、継続か切替かを検討する
満了の約1〜2か月前まで切替を選ぶ場合、切替先への申込みを済ませる(中部電力ミライズは「約1〜2か月前まで」を目安として案内。他社は具体的な日数の目安記載はなく「早めの手続き」を案内)
満了日まで現在の買取先・切替先双方で必要な手続きを完了させる(東京電力パワーグリッドは満了日までに契約手続きを完了するよう案内)
満了日の翌日以降新しい買取先での買取(受給)が始まる。切替の場合に手続き完了から何日で買取が始まるかを明記した公式記載は確認できなかったため、契約手続きが完了しているかを切替先に個別に確認する

出典:九州電力「固定価格買取(FIT)制度の買取期間満了後の買取」、北海道電力「買取期間が満了するお客さまへ」、中部電力ミライズ「卒FITを迎えるお客様へ」、中国電力「卒FIT後の売電先を当社に変更する場合のお手続き」、東京電力パワーグリッド「買取期間満了に伴うお手続きについて」

切替の申込みが間に合わず、買取期間満了時点でどの事業者とも契約が成立していない場合、その間の余剰電力は一般送配電事業者による無償引き取りの扱いになります。無償引き取りが認められている理由と、無契約のまま放置した場合の扱いは記事「卒FIT後に何もしないとどうなる?無償引き取りの仕組み」で確認できます。

卒FIT後の3つの選択肢(売電継続・蓄電池設置・買取プラン変更)を同じ条件で比較する考え方は別記事、実際の年間差額は当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。卒FIT(買取期間満了)という制度の概要は「卒FITの基本と満了後に確認すること」で整理しています。

沖縄・離島で売電している場合は、買取先の見分け方や条件が本土と異なるため、沖縄・離島の卒FIT|買取先の見分け方と沖縄電力の買取条件もあわせて確認してください。

買取先の変更以外の手続き(蓄電池の後付け、設備の増設・撤去、相続・売却など)は、卒FIT・太陽光・蓄電池の手続き一覧からやりたいこと別に探せます。

電気を買う契約のプラン変更手続きは、売電先の変更とは別ページの電気の購入契約プランを切り替える手続きで解説しています。売電の名義人の氏名・住所・振込先が変わるときはFIT認定事業者の氏名・住所変更の早見で整理しています。

関連記事として、卒FITの電気の環境価値と非化石証書の種類も確認できます。

関連記事として、太陽光・蓄電池のある家の年間カレンダーも確認できます。

よくある質問

Q卒FIT後、今の電力会社のまま売電を続ける場合、手続きは必要ですか?

A九州電力の公式ページによると、引き続き同社への売電を希望する場合は「当社へのお申込み等のお手続きは不要」で、買取期間満了後は新しい単価で自動的に買取りが継続されるとされています。他の大手電力会社でも同様の運用が一般的です。

Q別の電力会社に買取先(売電先)を切り替える場合はどうすればいいですか?

A切替先の電力会社へ申込書の提出が必要です。中国電力の公式ページによると、他社から中国電力へ切り替える場合は「電力受給契約申込書」を近くの営業所へ提出するとされています。九州電力の場合も同様に、買取期間が満了した発電設備からの電力販売に関する申込書の提出が必要です。申込書の様式・提出方法(郵送・営業所窓口・電子申請システム等)は電力会社ごとに異なるため、切替先の公式ページで確認してください。

Q申込み前に何を手元に用意すればよいですか?

Aまず、現在の売電先から届いた「買取期間満了のご案内」を用意し、受電地点特定番号と満了日を確認します。申込先によっては、氏名・住所・電話番号・メールアドレス、現在の契約番号なども必要になるため、申込画面または申込書で個別に確認してください。

Q手続きはいつ頃から始めればいいですか?

A九州電力の公式ページによると、買取期間満了の約4か月前に案内が送付されるとされています。切替を検討している場合は、この案内が届いたタイミングで比較・申込の準備を始めるとよいでしょう。

本記事は一般的な情報提供です。手続きの詳細・必要書類・提出方法は電力会社・契約内容により異なるため、実際の手続きは切替先の電力会社に個別に確認してください。特定の電力会社を推奨するものではなく、個別の投資・税務助言、電気工事の設計・実施は行いません。