最初に決めるのは、外したパネルを再設置するか、交換・廃棄するかです。ここが曖昧だと、電気の切り離し、保管、屋根防水、再設置、処分の見積範囲がそろいません。

屋根工事と太陽光工事をつなぐ

JPEAは、住宅のリフォームや屋根葺き替えを太陽光パネル撤去のケースとして挙げ、屋根工事業者に相談するよう案内しています。取り外しには専門技術が必要なため、購入した販売店・設置施工店にも連絡し、担当範囲を決めます。

架台の固定金具を屋根から取り外す場合は防水処理が必要で、金具を残す場合も雨漏り防止について設置時の事業者等へ相談するよう説明されています。

出典:JPEA「住宅用太陽光発電システムの廃棄を検討している方へ」

5つの工程を一枚にする

工程決めること確認先
停止・切り離し停止日時、電気側の作業範囲販売施工事業者等
取り外しパネル・架台・配線の範囲太陽光工事担当
屋根修繕固定部、防水、足場、工期屋根工事担当
保管・処分再設置品と処分品の区分、保管責任両担当者
再設置・確認配置、接続、運転確認、保証太陽光工事担当

NITEは、破損・浸水した太陽電池モジュールや断線したケーブルからの感電などの二次被害防止を呼びかけています。屋根修繕の準備でも、破損・断線した箇所へ自分で触れず、機器の停止・配線切り離し・撤去は専門事業者へ依頼してください。

出典:NITE「住宅用太陽電池発電設備の事故と感電への注意」

見積書で分ける6項目

  1. 01

    足場

    屋根工事と太陽光工事で共用できる範囲を確認します。

  2. 02

    脱着

    パネル、架台、固定金具、配線の対象を明記します。

  3. 03

    防水

    固定部を外す場合と残す場合の処置・責任範囲を確認します。

  4. 04

    保管・運搬

    場所、期間、破損時の扱いを確認します。

  5. 05

    再設置・試運転

    接続、動作確認、記録の引渡しを確認します。

  6. 06

    処分

    再設置しない機器の収集運搬・処理先を分けます。

永久撤去する場合はパネルの廃棄・処分、撤去後の行き先はリユース・リサイクルの流れ、再設置先の屋根条件は屋根の面積・重量・補強、交換する場合はパネル交換手続きで確認できます。更新費を含む収支は卒FIT後の比較シミュレーターで比較できます。

よくある質問

Q屋根の葺き替えでは太陽光パネルを必ず廃棄しますか?

A必ず廃棄とは限りません。修繕後に再設置するか、交換・廃棄するかを、設備状態、保証、屋根計画、見積もりから先に決めます。

Q屋根業者だけに依頼すればよいですか?

AJPEAは屋根葺き替え時に屋根工事業者へ相談するほか、購入した販売店・設置施工店への相談も案内しています。屋根工事と電気設備の担当範囲を明確にしてください。

Q取り外した固定金具はそのままでよいですか?

AJPEAは、固定金具を屋根から外す場合に防水処理が必要で、残す場合も雨漏り防止のため設置事業者等へ相談するよう案内しています。個別屋根の処置は専門事業者が判断します。

Q自分でパネルを外せますか?

A行わないでください。取り外しには専門技術が必要で、発電中の設備や断線部には感電リスクがあります。販売施工事業者等へ依頼します。

本記事はJPEA・NITEの公開情報にもとづく一般的な段取りです。脱着可否、屋根防水、保管、再設置、保証、費用は設備・屋根・契約で異なります。電気工事や高所作業を自分で行わず、実際の設計・施工は専門事業者へ依頼してください。