目次

最初に「交換範囲」「メーカー保証」「設置時に受けた補助金」の3点を確認します。交換工事そのものと、過去の補助事業に関する財産処分、現在のFIT認定・売電契約は別の論点です。

1枚の故障交換と一式交換を分ける

状況JPEAの過去補助金FAQでの扱い先に確認する書類
故障パネルの交換メーカー保証内なら申請不要。保証外なら「一部廃棄」保証書、故障判定、交換範囲
システム一式の交換補助を受けた設備の撤去は「廃棄」補助金交付書類、撤去・新設見積

出典:JPEA「システムを新しいものに取り換えます。申請は必要ですか。」、JPEA「パネルが故障したので交換します。申請は必要ですか。」

保証の窓口を確認する際、導入したメーカーが太陽電池事業から撤退している場合の扱いは別記事で整理しています。

FIT認定中は交換前に変更区分を確認する

資源エネルギー庁は、認定を受けた事業計画を変更する場合、変更内容に応じて変更認定申請・事前変更届出・事後変更届出を行うよう案内しています。太陽光パネルの増設・更新で価格維持の特例を利用する場合は、更新前に変更認定を申請し、既設部分と更新部分を区別して記載する必要があります。

FIT認定中の設備は、交換機器を発注する前に最新の変更内容整理表で手続区分を確認してください。一方、買取期間満了を機に同じ場所でパネルを更新しても、更新設備について再度FITの買取期間が始まるわけではありません。

出典:資源エネルギー庁「50kW未満太陽光の変更認定申請・変更届出・廃止届」、資源エネルギー庁「太陽光パネルの増設・更新に伴う価格変更ルール見直し」、資源エネルギー庁「買取期間満了後のFAQ」

交換を発注する前の確認順

  1. モニター表示だけで断定せず、型番と故障箇所を確認する
  2. メーカー保証または販売店保証の対象か確認する
  3. 設置時の補助金交付書類を探し、財産処分の対象か窓口に確認する
  4. 現在のFIT認定・売電契約について変更手続きの要否を確認する
  5. 撤去品の処理方法と記録の受け取り方を見積書で確認する

保証期間だけでなく、対象部品、工賃、出張費、同型品がない場合の代替条件も確認します。パワーコンディショナの交換時期は別記事、撤去品の処分は廃棄・処分ガイドで整理しています。

枚数を増やす「増設」を検討する場合の届出は、交換とは別の手続きになります。増設の手続きは卒FIT後の増設と届出、蓄電池を後付けする場合のFIT上の手続きは卒FIT後の事前変更届出で整理しています。撤去後の処理経路はリユース・リサイクルの流れで確認できます。

外壁塗装など別の工事で足場を組むときにパネルの脱着が必要になる場合は、太陽光パネルがある家の外壁塗装:足場・パネルの脱着と見積の見方も確認してください。

交換後の比較で残す数字

交換前後の発電量、交換した機器の型番、保証開始日、費用、売電契約への影響を残しておくと、その後の発電量低下を比較しやすくなります。交換前は保証書の確認項目と旧補助制度の財産処分も確認してください。

メーカーごとの保証年数の違いはパナソニック・京セラ・シャープの比較で整理しています。卒FIT後の売電と自家消費の比較には卒FIT比較シミュレーターも利用できます。

交換のきっかけになりやすい2つの場面には、それぞれ別の記事があります。表面ガラスが割れた場合は破損パネルの危険性と連絡先、屋根修繕でパネルを一時的に外す場合は屋根修繕時の脱着の段取りを確認してください。交換対象の機器構成全体はパネル・架台・パワコン等の機器構成で整理しています。

よくある質問

Q故障したパネルを交換するときは必ず申請が必要ですか?

AJPEAの過去の住宅用補助金に関するFAQでは、メーカー保証の範囲内なら申請不要、範囲外なら財産処分の「一部廃棄」とされています。現在のFIT認定や契約の変更要否は別に確認してください。

Qシステム一式を新しくする場合も同じですか?

AJPEAは、補助を受けたシステムを取り外して新しいシステムを設置する場合を財産処分の「廃棄」と説明しています。故障以外のリプレースも同様です。

Q交換前に何を用意すればよいですか?

A次の6点をそろえてください。型番、故障状況、保証書、設置時の補助金関係書類、FIT認定情報、交換範囲が分かる見積書です。そろえたうえで、メーカー、施工を担当する事業者、該当制度の窓口へ確認してください。

本記事は一般的な情報提供です。JPEAの記載は過去の住宅用補助金に関するFAQであり、個別設備の現行制度上の手続きは、保証元、施工を担当する事業者、補助事業・FIT認定の各窓口へ確認してください。電気工事の判断や施工方法を案内するものではありません。