桑名市の「太陽光発電設備等設置費補助金」では、家庭用蓄電池は設置費用(工事費込み・税抜き)の3分の1が補助され、20kWh以下の蓄電池が対象です。ただし蓄電池だけを設置する場合は対象外で、FIT・FIPの認定を受けている人も対象になりません。

令和8年度分の受付は終了しています。この記事は、桑名市の制度だけを扱います。三重県全体の制度は三重県の蓄電池補助、同じ県の津市は津市の蓄電池補助、鈴鹿市は鈴鹿市の蓄電池補助で整理しています。

出典:桑名市「【受付を終了しました】太陽光発電設備等設置費補助金の募集について」(2026年6月25日更新)、桑名市「令和8年度桑名市一般会計当初予算 補助金・交付金等一覧」(いずれも2026年10月24日に確認)

蓄電池の補助額と市の計算例

蓄電池の補助額は、設置費用の3分の1です。上限は定格容量10kWhまでの分で、1kWhあたり15万5,000円の3分の1までです。容量は小数点第2位以下を切り捨て、補助額は1,000円未満を切り捨てます。

市の案内ページには、計算例が3つ載っています。

容量・価格(工事費込み・税抜き)1kWhあたり補助額
5kWh・72.5万円14.5万円(15.5万円以下)72.5万円の3分の1で24.1万円
5kWh・98.5万円19.7万円(15.5万円を超える)15.5万円×5kWhの3分の1で25.8万円
12kWh・185万円15.41万円(15.5万円以下)185万円の3分の1に10kWh÷12kWhを掛けて51.3万円

市は、蓄電池の価格を1kWhあたり12.5万円(工事費込み・税抜き)以下にするよう努め、そのために複数の事業者から見積りを取ることを求めています。蓄電池を足した場合の年間差額と単純回収年数は、卒FIT後の選択肢比較シミュレーターで概算できます。

対象になる条件:太陽光と一緒に設置すること

卒FITの家庭が見落としやすい条件は、次の3つです。

  • 補助の対象は、家庭用太陽光発電設備を設置する場合、または太陽光と家庭用蓄電池を一緒に設置する場合です。
  • 蓄電池のみを設置する場合は、補助の対象外です。
  • FIT・FIPの認定を受けている方は、対象者の要件を満たしません。

このため、すでに太陽光がある卒FITの家庭が蓄電池だけを足す場合は、この補助を使えないと読めます。後付けの条件の一般論は蓄電池を後付けする条件にあります。

蓄電池そのものの条件は、次のとおりです。

項目内容
容量20kWh以下の定置用
製品国のZEH支援事業の補助対象として、環境共創イニシアチブに登録された製品で、市の要綱の仕様を満たすもの
使い方平時に充放電を繰り返す設備。停電時のみに使う非常用予備電源は対象外
設備の状態中古品・リース品は対象外

申請する人の要件として、発電した電力の30%以上を申請した住宅の敷地内で自ら消費することが求められます。自家消費の割合は、事業完了の翌年度から3年間、毎年7月31日までに報告します。

申請の時期と受付

募集期間は、令和8年6月1日(月)から令和9年1月29日(金)までに実績報告書を提出する形でした。実績報告は、事業完了から30日以内か令和9年1月29日の、いずれか早い日までです。契約は、申請の時点で未契約か、契約日が令和8年5月18日以降で工事に着手していない場合が対象でした。

市の案内ページ(2026年6月25日更新)には、2026年6月25日に令和8年度の予算額に達したため受付を終了したと書かれています。令和8年度の予算額は1,440万円で、市の補助金一覧では「個人18件」を見込んでいます。令和9年度以降の受付は未定とされ、2026年10月24日に確認した時点で、再募集の案内は見当たりません。

契約と申請の順序を自治体ごとに比べるなら、蓄電池補助金は契約の前に申請する?の記事が参考になります。

よくある質問

Q桑名市の蓄電池の補助は、いくらまでですか?

A設置費用(工事費込み・税抜き)の3分の1です。上限は10kWh分までで、1kWhあたり15万5,000円の3分の1までです。市の計算例では、5kWh・72.5万円で24.1万円、5kWh・98.5万円で25.8万円、12kWh・185万円で51.3万円です。

Qすでに太陽光発電がある家庭が、蓄電池だけで申請できますか?

A市の案内ページに「蓄電池のみは対象外」と書かれています。補助の対象は、家庭用太陽光発電設備を設置する場合、または太陽光と家庭用蓄電池を一緒に設置する場合です。

QFITの売電をしている家庭は対象ですか?

A市の案内ページでは、FIT・FIP制度の認定を受けていない方が対象者の要件です。卒FIT後の契約への切替を含め、自分の契約が該当するかは市に確かめます。

Q令和8年度分は、いま申請できますか?

A市の案内ページ(2026年6月25日更新)に、2026年6月25日に予算額に達したため受付を終了したと書かれています。令和9年度以降の受付は未定とされています。

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本記事は一般的な情報提供で、補助の可否・金額を保証するものではありません。制度は予算・要綱の改定で変わるため、契約や申請の前に桑名市の最新の案内で確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施には関与しません。

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