災害対策は、設計・製品選定で備えることと、災害前後に安全を確保することに分かれます。所有者が屋根へ上ったり、破損した電気設備に触れたりする確認は避けます。
災害別に設計条件を確認する
| 事象 | JPEAが説明する備え | 設置前の確認 |
|---|---|---|
| 強風・台風 | JIS C 8955に基づき屋根への荷重を想定して設計 | 地域の設計風速と固定方法 |
| 積雪 | 積雪量別の製品・架台・推奨傾斜、地域制限がある場合 | 積雪深、落雪による周囲への影響 |
| ひょう | JISに基づく氷球試験を実施 | 製品仕様と破損時の連絡先 |
| 雷 | 誘導雷に対するサージ対策等 | 機器の保護設計 |
大雪では落雪先まで見る
積雪荷重だけでなく、パネル面から滑り落ちる雪が人や隣地、設備へ影響しないかも確認します。JPEAは、周囲へ被害が及ぶおそれがある場合に雪止めなどが必要になると説明しています。屋根の構造や重量は屋根適性のガイドで整理しています。
水害後は設備へ触れない
JPEAと経済産業省は、水没・浸水した太陽光発電設備は光が当たると発電する可能性があり、接近・接触すると感電のおそれがあると注意喚起しています。破損や浸水が疑われる設備には触れず、販売施工事業者等へ連絡します。
出典:JPEA「太陽光発電設備が水害によって被害を受けた場合の対処について」、経済産業省「水没した太陽電池発電設備による感電防止について」
停電時の操作は自立運転機能、事故例と異常時の対応は火災リスクのガイドで確認できます。
旧補助制度の対象設備を災害後に撤去する場合は返還免除と財産処分手続きも確認してください。
屋外の配線や地上設置機器の防犯は太陽光発電設備のケーブル盗難対策で整理しています。
台風・大雪・落雷による損害が火災保険の対象になるかは、東京都環境局・財務省の公式資料にもとづいて別記事で整理しています。災害後の設備更新・蓄電池併設を検討する際の年間収支は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。
よくある質問
Q台風の前に屋根へ上って固定を確認すべきですか?
A屋根へ上らず、地上から見える範囲を確認してください。異常が疑われる場合は施工事業者等へ相談します。
Q積雪地域ならどの製品でも設置できますか?
Aメーカーごとに積雪量に応じた製品・架台・推奨傾斜や地域制限があるため、設計前の確認が必要です。
Q太陽光パネルは雷を呼びますか?
AJPEAは、太陽光発電設備が他の屋外設置物より特に落雷を受けやすいとは考えられないと説明しています。
本記事は一般的な情報提供です。災害時は人命と立入規制を優先し、破損・浸水した設備には近づかず、消防・自治体・施工事業者等の案内に従ってください。