停電が起きると、パワーコンディショナは安全のため電力系統から切り離されて一度停止し、そこから「自立運転」に切り替えることで、専用のコンセントから電気を使えるようになります。資源エネルギー庁も、住宅用太陽光発電設備の自立運転機能について周知資料を公表しています。
出典:資源エネルギー庁「停電時の住宅用太陽光発電パネルの自立運転機能について」(2018年9月6日)、「太陽光発電設備の自立運転機能の周知について」(2019年12月6日)
自立運転機能の仕組みと確認すること
停電時に自立運転を使うには、多くの機種で操作パネルを手動で切り替える必要があります。切り替え方法や、自立運転用コンセントの位置はメーカー・機種によって異なるため、日頃から取扱説明書で確認しておくことが大切です。
| 確認する項目 | 内容 |
|---|---|
| 切り替え方法 | 多くの機種で手動操作が必要。取扱説明書で事前に確認する |
| 自立運転用コンセントの位置 | 設置業者に確認するか、取扱説明書・パワーコンディショナ本体の表示を確認する |
| 使える時間帯 | 太陽光が発電している日中のみ(蓄電池が無い場合) |
| 出力の上限 | 専用コンセントの出力には上限があり、メーカー・機種によって異なる。取扱説明書で確認し、同時に使う家電の合計消費電力を超えないようにする |
夜間・悪天候時は使えない
蓄電池が無い場合、太陽光パネルは夜間や日照が乏しい時に発電しないため、自立運転機能も使えません。停電が長引く場合、日中は自立運転で電気を使えても、夜間は使えない点に注意が必要です。
この弱点を補うのが蓄電池です。日中に発電した電気を蓄電池にためておけば、夜間や悪天候で発電が少ない時間帯にも電気を使えます。蓄電池導入時に使える補助金の現状はこちらで確認できます。
日頃からの備え
停電が実際に起きてから手順を確認するのではなく、平常時に一度、自立運転への切り替え手順を試しておくと安心です。設置業者に依頼した際の説明書・保証書を保管し、コンセントの位置や対応ワット数をメモしておくことをおすすめします。
卒FIT後の年間の売電収入・電気代削減額の試算は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで確認できます。停電時の備えは金額の試算とは別に、設置業者・メーカーの取扱説明書を優先して確認してください。
よくある質問
Q停電になったら自動で自立運転に切り替わりますか?
A多くの機種では自動切り替えではなく、パワーコンディショナの操作パネルで手動で自立運転モードへ切り替える必要があります。手順はメーカー・機種によって異なるため、事前に取扱説明書で確認しておくことが大切です。
Q夜間の停電でも太陽光発電の電気は使えますか?
A蓄電池が無い場合、太陽光パネルは夜間や日照が乏しい時に発電しないため、自立運転機能も使えません。夜間や悪天候時にも電気を使いたい場合は、蓄電池の併用が必要です。
Q自立運転で家中の電気を使えますか?
A自立運転は専用のコンセント(自立運転用コンセント)からの給電に限られ、出力にも上限があります。上限のワット数はメーカー・機種によって異なるため、取扱説明書で確認し、同時に使う家電の合計消費電力を超えないようにする必要があります。
本記事は一般的な情報提供です。自立運転の操作方法・対応ワット数はメーカー・機種によって異なるため、必ずご自宅の取扱説明書・設置業者の案内を確認してください。電気工事の設計・実施、個別の投資・税務助言は行いません。