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外壁塗装のために足場を組む機会に、太陽光パネルや蓄電池の工事も同じ時期にまとめたいと考える世帯があります。この記事は、既存のパネルを外して塗装する工事ではなく、足場を使って新しい設備の工事を足す場合の確認点に絞ります。パネルがある家の塗装見積は太陽光パネルがある家の外壁塗装:足場・パネルの脱着と見積の見方で整理しています。
足場が必要かどうかは作業の高さと場所で決まる
労働安全衛生規則第518条は、高さが2メートル以上の箇所で、墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある作業を行うとき、足場を組むなどの方法で作業床を設けることを事業者に求めています。作業床を設けることが困難なときは、防網を張る、要求性能墜落制止用器具を使わせるなどの措置を講じることとされています。
つまり、塗装用の足場が組まれていても、パネルや蓄電池の工事を行う場所(屋根の上、外壁面など)にそのまま届いて使えるかは、工事を行う事業者が判断する事項です。依頼する側は、「今ある足場で足りるか」を各工事の業者に書面で確かめると、足場の追加費用の有無を見積の段階で把握できます。
出典:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」第518条(作業床の設置等)
スレート屋根では踏み抜きの措置が定められている
同規則第524条は、スレートなどでふかれた屋根の上で作業する場合に、踏み抜きにより労働者に危険を及ぼすおそれがあるとき、幅30センチメートル以上の歩み板を設ける、防網を張るなどの措置を事業者に求めています。屋根の上に載せる設備の工事を頼むときは、屋根の材質を伝え、踏み抜きの措置が見積や工程に含まれているかを確かめてください。
出典:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」第524条(スレート等の屋根上の危険の防止)
見積書で分けて見る項目
- 足場の費用がどの工事に入っているか:塗装の見積に入っている足場を、パネル・蓄電池の工事でも使う場合に、足場代が二重に計上されていないかを確かめます。
- 足場を組んでいる期間と工事の順序:複数の工事を同じ足場で行う場合、各工事の日程が足場の設置期間に収まるかを、各業者に確かめます。
- 屋根上の作業の安全措置:屋根の材質に合った措置(歩み板・防網など)が、どの工事の費用に入っているかを確かめます。
- 工事の依頼先と窓口:塗装、パネル、蓄電池で依頼先が別のとき、不具合が出た際の連絡先を書面で確かめます。施工の不具合の相談先は太陽光の施工不良の相談先で整理しています。
塗装側の見積の項目の見方は、外壁塗装の見積内訳の見方で確認できます。
設備を増やす場合の届出も別に確認する
足場を共用できても、太陽光パネルの増設や蓄電池の追加では、電力会社への申込や届出が別に必要になることがあります。増設の手続きは卒FIT後の太陽光パネル増設の届出と注意点にまとめています。工事後の売電・蓄電池の比較は卒FIT比較シミュレーターで概算できます。
出典:資源エネルギー庁「変更内容ごとの変更手続の整理表」(増設・変更時の手続の区分)
まとめ
- 足場が必要かどうかは、作業の高さと場所で決まります(労働安全衛生規則第518条)。
- 塗装用の足場が他の工事にも使えるかは、工事を行う事業者が確かめる事項です。
- スレート屋根では、踏み抜きを防ぐ措置が定められています(同規則第524条)。
- 見積書では、足場代の計上先・設置期間・屋根上の安全措置・依頼先を分けて確かめます。
よくある質問
Q外壁塗装の足場があれば、太陽光パネルの工事に別の足場は要りませんか?
A足場が必要かどうかは、作業をする高さと場所で決まります。労働安全衛生規則第518条は、高さ2メートル以上で墜落の危険があるとき、足場を組むなどの方法で作業床を設けることを事業者に求めています。塗装用に組んだ足場が屋根の作業にも届くかは、工事を行う事業者が確かめる事項です。
Qスレート屋根の上で作業するときの決まりはありますか?
A同規則第524条は、スレートなどでふかれた屋根の上で踏み抜きの危険があるとき、幅30センチメートル以上の歩み板を設ける、防網を張るなどの措置を事業者に求めています。パネルや蓄電池の工事を屋根で行う場合、見積の段階で屋根材と作業の方法を伝えておくと確認が進みます。
Q足場代はどの工事に入れて見積もられますか?
A足場の費用の割り振りは見積書ごとに異なります。塗装・パネル工事・蓄電池工事のどの項目に足場の費用が入っているか、共用する場合は重複して計上されていないかを、書面で確かめてください。
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個別の工事の可否・費用・安全措置は、工事を行う事業者に確認してください。特定の事業者の推奨や、施工・設計の助言は行いません。