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設置前に、設置場所が河川の氾濫で浸水が想定される区域かどうかを地図で調べておくと、パワーコンディショナなどを置く位置を施工事業者と相談しやすくなります。パワーコンディショナは、太陽光で作った電気を家庭で使える形に変える機器です。

経済産業省が案内している確認

経済産業省は、台風など豪雨で浸水被害が出たことを受け、太陽電池発電設備の設置者に向けて注意喚起を出しています。パネル、架台、集電箱、パワーコンディショナなどの設置場所が、河川氾濫で浸水が想定される区域かどうかを、洪水浸水想定区域図や洪水ハザードマップで確認するよう求めています。

浸水が想定される区域だった場合は、パワーコンディショナや集電箱などの機器を、敷地内で想定される浸水深より高い位置に移すなどの対策を検討するとされています。浸水深とは、浸水したときの水の深さです。

出典:経済産業省「浸水した太陽電池発電設備による感電事故防止について(注意喚起)」(令和元年10月31日)

この注意喚起は太陽電池発電設備が対象です。蓄電池について同じ内容が示されているわけではないため、蓄電池の設置条件はメーカーの設置要領と施工事業者の説明で確認してください。

確認の手順

手順見るもの確かめること
1国土地理院の重ねるハザードマップ住所を入力し、洪水の項目で設置場所が色の付いた区域に入るか
2市区町村の洪水ハザードマップ国土地理院の「わがまちハザードマップ」から、市町村が公開した地図へたどる
3想定の種類の確認想定最大規模と計画規模のどちらの地図を見ているか
4施工事業者への相談浸水が想定される場合の機器の置き場所

国土地理院の重ねるハザードマップは、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報を地図に重ねて表示するサイトで、住所から探せます。わがまちハザードマップは、市町村が法令にもとづいて作成・公開したハザードマップへのリンク集です。

洪水浸水想定区域は、想定最大規模と計画規模が別のデータとして公開されています。どちらの前提の地図かで色の付く範囲が変わるため、地図の凡例と説明で前提を確かめてください。数値や解釈は、地図を作成した機関に問い合わせるよう国土地理院が案内しています。

出典:国土地理院 重ねるハザードマップ・わがまちハザードマップ、同 オープンデータ配信(データ一覧)

地図で分かること・分からないこと

地図で分かるのは、河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域かどうかです。地図に色がなくても浸水しないとは言い切れません。設置位置の細かな高さや排水の状況までは地図からは読み取れないので、現地の確認は施工事業者に依頼してください。

浸水したあとの対応

浸水した設備は、近づくと感電するおそれがあります。経済産業省は、むやみに近づかず、販売施工業者など設備に知見のある人へ連絡するよう案内しています。詳しくは台風・大雪・落雷対策と水害後の確認点にまとめています。

蓄電池やパワコンを置く場所の温度や離隔距離は蓄電池の設置環境のガイドで整理しています。見積もりの比較は当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターも使えます。

よくある質問

Qハザードマップで浸水想定区域に入っていたら、蓄電池は設置できませんか?

A経済産業省は、浸水が想定される区域の場合にパワーコンディショナなどを想定される浸水深より高い位置に移設することを検討するよう案内しています。設置の可否や位置は施工事業者とメーカーの施工条件で確認してください。

Q蓄電池も同じ浸水対策でよいですか?

A経済産業省の注意喚起の対象は太陽電池発電設備です。蓄電池の浸水に関する設置条件は製品ごとに異なるため、メーカーの設置要領で確認してください。

Qハザードマップは何を見ればよいですか?

A国土地理院の重ねるハザードマップで住所から洪水の項目を選ぶ方法と、市区町村が公開する洪水ハザードマップを見る方法があります。

本記事は一般的な情報提供で、設置の可否や工事方法を指示するものではありません。実際の設置位置はメーカーの設置要領と施工事業者の説明を優先してください。