加古川市の家庭用蓄電池補助は、太陽光発電設備の設置から10年が過ぎた住宅が対象で、蓄電容量1kWhあたり5万円、7kWhまで・上限35万円です。卒FITで太陽光がすでにある家が、蓄電池だけを足す場合に使える作りです。

受付は2026年4月20日から2027年3月31日までですが、予算額1,750万円に対して申請額が1,705万円(2026年10月21日時点)で、予算に達し次第終了します。この記事は加古川市の蓄電池分だけを扱います。兵庫県内の状況は兵庫県の蓄電池補助、他の地域との比較は国・都道府県・市の補助金の比較で見られます。

出典:加古川市「加古川市家庭用蓄電池導入補助金について」(2026年10月21日更新)、加古川市「家庭用蓄電池導入補助金 Q&A」(2026年5月7日第2版)(いずれも2026-10-22確認)

補助額と受付状況

項目内容
補助額「補助対象経費」と「蓄電容量×5万円/kWh」のいずれか少ない額(千円未満切り捨て)
上限7kWhまで・35万円
蓄電容量の数え方定格容量(kWh表示の小数点以下を切り捨て)
補助対象経費設備費・附帯工事費・雑役務費(消費税・地方消費税を除く)
予算額1,750万円
受付状況(2026年10月21日時点)申請額1,705万円(交付決定額ではなく申請額で積算)
申請期間2026年4月20日(月)〜2027年3月31日(水)17時15分(必着)

たとえば定格容量が5.5kWhなら、小数点以下を切り捨てて5kWhで数え、5kWh×5万円で25万円です。補助対象経費がそれ以上あれば、補助額は25万円になります(計算例であり、実際の額は審査で決まります)。7kWhを超える容量でも、補助は35万円までです。

市のページには、予算額に達した場合も、当面は事業用太陽光発電設備の補助の予算を使って受付を続けるとあります。ただし、その予算の執行状況によっては、受付の終了が早まることもあります。受付は先着順で、予算額を超える申請があった日は、その日の申請の中から抽選で優先順位を決め、必要に応じて補欠も受け付けます。

対象になる条件

  • 対象の方:市内に住民登録のある個人で、蓄電池を設置する住宅に居住していて、市税を滞納していないことです。賃貸物件のオーナーが設置する場合は対象外です。
  • 太陽光の年数:蓄電池を設置する住宅の太陽光発電モジュールが、設置から10年を経過していることです。
  • 機器:国の補助事業の対象機器として、環境共創イニシアチブ(SII)に登録されている蓄電システムです。太陽光と常時接続して充放電できるものが対象で、ポータブル電源は対象外です。
  • 導入の形:中古品とリースは対象外で、未使用の購入品が対象です。
  • 回数:補助は1人につき1回限りです。
  • パワコン一体型への更新:いま使っているパワコンをパワコン一体型の蓄電池に更新する場合も、SII登録の蓄電システムなら対象です。
  • 太陽光の増設・入れ替え:既設の太陽光を使いつづけて増設するときに蓄電池を入れるのは対象です。既設の太陽光を撤去して新しい設備に入れ替えるときは対象外です。

10年の証明と、申請の順番

太陽光の設置から10年が過ぎたことの確認書類には、固定価格買取制度(FIT)の「買取期間満了のお知らせ」、売電契約書、保証書などが挙げられています。「買取期間満了のお知らせ」は再発行ができ、小売電気事業者(例として関西電力)へ依頼します。手元に見当たらない家庭は、卒FITの満了通知の時期も参考になります。

申請は事前申請制です。契約の締結日か工事の着工日のいずれか早い日が、交付決定の日より前だと、補助の対象外になります。申請書は電子では出せず、市役所の環境政策課への持参か郵送です。郵送は必着で、郵送料は自己負担です。

  1. 見積書と仕様書、設置場所の資料、10年の確認書類などをそろえて、交付申請書を出す。
  2. 交付決定を受けてから契約し、工事を行う。
  3. 事業が終わったら、事業完了後2週間以内か2027年3月31日のいずれか早い日までに実績報告書を出す(債務負担行為の場合は2028年2月29日まで)。
  4. 請求書を出して、補助金を受け取る。

見積の読み方と注意点

補助対象外の工事を含む見積で値引きがあるときは、補助対象の分を按分して計算します。市のQ&Aには、蓄電池と設置費の合計150万円(税抜)が見積総額450万円の一部で、全体から200万円の値引きがある例があり、補助対象経費は833,334円になります。クーポンや交渉による値引きは値引き後の額が経費になり、ポイントを使った分と付与された分は経費から外します。

卒FITの売電単価と蓄電池の費用を比べる考え方は蓄電池を後付けする条件と卒FITの基礎で整理しています。国の補助の状況は蓄電池の国の補助金の現状を参照してください。太陽光と蓄電池をセットで入れる家庭向けの補助は尼崎市の補助が例です。

よくある質問

Q卒FITで太陽光がすでにある家が、蓄電池だけを足せますか?

A足せます。加古川市の補助は、蓄電池を設置する住宅の太陽光発電設備が設置から10年を経過していることを要件にしており、既設の太陽光に蓄電池を足す家庭向けの制度です。太陽光を撤去して新しい設備に入れ替えるタイミングでの導入は対象外です。

Q太陽光の設置から10年たっていることは、何で証明しますか?

A市のQ&Aでは、固定価格買取制度(FIT)の「買取期間満了のお知らせ」、売電契約書、保証書などの提出を求めています。「買取期間満了のお知らせ」は再発行できるとされ、小売電気事業者に依頼します。

Q契約してから申し込んでも間に合いますか?

A間に合いません。申請は事前申請制で、すでに契約を結んでいる場合や工事に着手している場合は対象外です。事業の着手とは、契約の締結日か工事の着工日のいずれか早い日を指します。

Q国や県の補助と併用できますか?

A市のQ&Aには、他の国や県などの補助金との併用は可能と書かれています。ただし、併用先の側の条件は別に確認が必要です。

Q来年度も同じ補助はありますか?

A市のQ&Aでは、来年度の実施は現時点で未定とされています。来年度を前提にした計画は立てず、実施されるかを市のページで確認します。

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本記事は一般的な情報提供で、補助の可否・金額を保証するものではありません。制度は予算・要綱の改定で変わるため、申込み前に加古川市の最新ページで確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施には関与しません。

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