連系運転は電力会社の系統とつながった通常時の状態、自立運転は停電時に系統から切り離された状態です。京セラの公式仕様表で、状態によって何が変わるかを確認します。
運転モードは状態ごとに別で用意されている
京セラのハイブリッド型「Enerezza Plus」の公式仕様表には、連系運転時・自立運転時それぞれのモード一覧が記載されています。
| 状態 | 使えるモード |
|---|---|
| 連系運転時 | 売電モード、グリーンモード、フルグリーンモード、強制充電モード、待機モード |
| 自立運転時 | 電池放電優先モード、外部発電優先モード、電池放電禁止モード |
出力の上限も連系時・自立時で分かれる
単機能型「Enerezza」の仕様表では、パワーコンディショナの定格出力(最大)3.0kWに対し、自立運転機能は2.0kVAと、連系時より小さい数値が別に記載されています。停電時に同時に使える電力は、この自立時の数値をもとに考える必要があります。
他の記事との違い
本記事は連系運転・自立運転という「状態」そのものの違いを扱っています。停電時にどこまでの範囲(家全体か特定回路か)に電気を送れるかは、全負荷型・特定負荷型という別の分類で、蓄電池の「全負荷型」と「特定負荷型」の違いで解説しています。
蓄電池を設置していない太陽光発電のみの住宅の自立運転コンセントについては停電時、太陽光発電は使える?自立運転機能を確認するで扱っており、本記事とは対象が異なります。
系統連系そのものにともなう電力会社への届出手続きは蓄電池を後付けしたら電力会社への届出は必要?で解説しています。太陽光・蓄電池・EVを統合するトライブリッド構成では、連系時・自立時それぞれで定格出力が別に定められています。トライブリッド蓄電システムとはもあわせて確認してください。
停電時に備えて確認すること
連系時のモードに慣れていても、停電時は使えるモードも出力も変わります。停電に備えて残しておく残量の設定(SOC下限)は蓄電池の「SOC」「SOH」とは?で解説しています。年間の効果を試算する場合は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターをご利用ください。
よくある質問
Q連系運転と自立運転は、自分で切り替える操作が必要ですか?
A停電を検知すると自動で自立運転に切り替わる機種が一般的ですが、切り替え方式や操作方法は機種によって異なります。お手持ち、または検討中の機種の取扱説明書で確認してください。
Q自立運転中は、連系運転中と同じモードを使えますか?
Aいいえ。京セラの公式仕様表では、連系運転時のモード(売電モード・グリーンモード・フルグリーンモード・強制充電モード・待機モードなど)と、自立運転時のモード(電池放電優先モード・外部発電優先モード・電池放電禁止モード)が別に案内されています。使えるモードは運転状態によって変わります。
Q自立運転時の出力は、連系運転時と同じですか?
A同じとは限りません。京セラの仕様表では、蓄電池ユニットの定格入出力電力が「連系1.5kW/自立2.0kW」のように、連系時と自立時で別の数値が示されている機種があります。停電時に使える電力の上限は、自立時の数値を確認してください。
本記事は一般的な情報提供です。運転モードの名称・切替方式・出力の数値はメーカー・機種によって異なるため、実際の動作は検討中の機種の取扱説明書・仕様書で確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施は行いません。