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1世帯あたりの年間の電気使用量は、単身・若中年の約2,200kWhから三世代の約7,600kWhまで、世帯の類型で約3.4倍の開きがあります。環境省の令和5年度調査(2023年4月〜2024年3月)の値を、当サイトでkWhに換算しました。
蓄電池の容量や太陽光の自家消費を考えるとき、家族の構成によって使う電気の量は大きく変わります。ここでは世帯類型ごとの数字を表で確認します。
世帯類型別の年間使用量と月平均
環境省の図は電気をGJ(ギガジュール)で示しています。1kWhは3.6MJなので、GJを3.6で割ってkWhに直しました。
| 世帯類型 | 電気(GJ/世帯・年) | 年間使用量の目安(kWh) | 月平均の目安(kWh) | 全国平均との比 |
|---|---|---|---|---|
| 単身・若中年 | 8.0 | 約2,200 | 約185 | 約0.6倍 |
| 単身・高齢 | 9.5 | 約2,600 | 約220 | 約0.7倍 |
| 夫婦・若中年 | 13.7 | 約3,800 | 約317 | 約1.0倍 |
| 夫婦・高齢 | 14.9 | 約4,100 | 約345 | 約1.1倍 |
| 夫婦と子・若中年 | 18.9 | 約5,300 | 約438 | 約1.3倍 |
| 夫婦と子・高齢 | 20.0 | 約5,600 | 約463 | 約1.4倍 |
| 三世代 | 27.2 | 約7,600 | 約630 | 約1.9倍 |
| その他 | 16.0 | 約4,400 | 約370 | 約1.1倍 |
| 全体 | 14.1 | 3,911(環境省の公表値) | 約326 | 1.0倍 |
出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」図1-58、環境省「家庭でのエネルギー消費量について」
kWhの欄、月平均、全国平均との比は、環境省のGJの値から当サイトで計算した目安です。年間は百の位、月平均は一の位に丸め、月平均は丸める前の値から計算しています。
単身・夫婦と子・三世代の使用量の差
夫婦と子の世帯(約5,300〜5,600kWh)は、単身世帯(約2,200〜2,600kWh)の約2〜2.5倍です。三世代の世帯は約7,600kWhで、全国平均の約1.9倍になります。
環境省の結果でも、電気に由来するCO2排出量は単身・若中年が0.96トン、夫婦と子・若中年が2.27トン、三世代が3.26トンです。GJから計算した使用量の順位と同じ並びになっています。環境省は、単身世帯のCO2排出量は夫婦と子の世帯の半分以下だと説明しています。
出典:環境省「世帯類型別にみると」(世帯類型別世帯当たり年間エネルギー種別CO2排出量)
高齢世帯は、若中年世帯よりやや多い
単身、夫婦、夫婦と子のどの類型でも、高齢世帯の電気の使用量は若中年世帯より多くなっています。差は単身で約400kWh、夫婦で約300kWh、夫婦と子で約300kWhです。
環境省は、CO2排出量について、いずれの類型でも若中年世帯に比べて高齢世帯の方がやや多い傾向が見られた、と述べています。理由は資料に書かれていないため、ここでは触れません。
出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果について(確報値)」
世帯類型別の数字を試算に使うときの注意
- 表は地方や住まいの違いを含む全国平均です。世帯人数別は世帯人数別の年間電気使用量、戸建か集合かの違いは戸建と集合住宅の年間電気使用量、地方による違いは地方別の年間電気使用量で整理しています。
- 使用量が多い月は月別の電気使用量の目安で確認できます。
- 環境省の表の電気の使用量には、太陽光発電などの自家発電による電気が含まれません(結果について(確報値)表1の注)。
- 蓄電池の選び方は蓄電池の容量の選び方、単位に迷うときはkWとkWhの違いを確認します。
自宅の使用量と比べる手順
- 直近12か月分の検針票または契約先の会員サイトで、年間の使用量(kWh)を合計します。
- 家族構成に近い類型の欄と並べ、多いか少ないかを見ます。
- 差が大きいときは、オール電化・暖房の方式・在宅時間など、家族構成以外の理由を先に探します。
- 蓄電池や売電の収支は、自宅の使用量を入れて卒FIT比較シミュレーターで比べます。
まとめ
- 年間の電気使用量は、単身・若中年の約2,200kWhから三世代の約7,600kWhまで、約3.4倍の開きがあります。
- 夫婦と子の世帯は約5,300〜5,600kWhで、全国平均の約1.3〜1.4倍です。
- どの類型でも、高齢世帯は若中年世帯よりやや多くなっています。
- 自宅の判断には、12か月分の検針票の合計を使います。
よくある質問
Q夫婦と子の世帯の年間電気使用量は、どのくらいですか?
A環境省の令和5年度調査の電気の消費量(GJ)をkWhに直すと、夫婦と子・高齢の世帯が約5,600kWh、夫婦と子・若中年の世帯が約5,300kWhです。全国平均3,911kWhの約1.3〜1.4倍に当たります。値は環境省の図の数字から当サイトで換算した目安です。
Q単身世帯と三世代世帯では、電気の使用量にどれくらい差がありますか?
A電気の消費量(GJ)で比べると、単身・若中年が8.0GJ、三世代が27.2GJで、三世代は約3.4倍です。kWhに直すと約2,200kWhと約7,600kWhです。環境省は、単身世帯のCO2排出量が夫婦と子の世帯の半分以下だとも説明しています。
Qこの世帯類型別の数字を、自宅の電気使用量の目安にそのまま使えますか?
Aそのままは使えません。表の値は全国の平均で、地方・住まいの種類・オール電化かどうかで使用量は大きく変わります。自宅の直近12か月分の検針票の合計を使い、表の値は多いか少ないかを見る物差しの1つとして使います。
本記事は環境省の公開統計にもとづく一般的な情報提供で、投資・税務の助言や特定の事業者・製品の推奨ではありません。表のkWhの値は環境省のGJの値を換算した目安で、個々の家庭の使用量とは異なります。購入や設置の判断は、見積書と契約先の案内を優先してください。