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環境省の令和5年度調査では、1世帯の電気の年間使用量は全国平均で3,911kWhです。世帯人数別にみると、1人世帯は約2,400kWh、4人世帯は約5,700kWhと、人数が増えるほど多くなります。

この表の値は、検針票で自宅の使用量を確認する前の目安です。蓄電池や売電の試算の前提に使うときは、実績の数字に置き換えてください。

世帯人数別の電気の年間使用量

環境省の資料編は、世帯人数別の電気の消費量をGJ(ギガジュール)で載せています。kWhへは、1kWh=3.6MJの関係で換算しました。換算後の値は端数を丸めています。

世帯人数電気の消費量(GJ/年)kWh換算(年間・約)1か月あたり(約)1日あたり(約)電気由来のCO2(t/年)
1人8.72,400kWh200kWh6.6kWh1.03
2人14.34,000kWh330kWh10.9kWh1.68
3人18.55,100kWh430kWh14.1kWh2.18
4人20.65,700kWh480kWh15.7kWh2.49
5人23.26,400kWh540kWh17.7kWh2.82
6人以上32.39,000kWh750kWh24.6kWh3.78
全体14.13,911kWh(公表値)326kWh10.7kWh1.67

出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」図1-62、同「結果について(確報値)」図6、環境省「家庭でのエネルギー消費量について」

全体の行は、環境省が公表する3,911kWhをそのまま載せ、1か月・1日あたりは12か月と365日で割りました。表の人数別の行は、公表されたGJ値からの換算なので、環境省が人数別のkWhを直接公表した値ではありません。

全国平均の約3,900kWhとの違い

1人世帯は全国平均を下回り、2人世帯以上は上回ります。全国平均の3,911kWhには、使用量の少ない1人世帯も含まれています。2人以上で暮らす家庭が平均値を前提に試算すると、実際より少なく見積もる可能性があります。

同じ調査では、地方ごとにも差があります。1世帯あたりの年間電気消費量は、北陸が5,300kWhで最も多く、沖縄が3,578kWhで最も少なくなっています。人数と地域の両方で差が出るため、表の値は幅のある目安として読んでください。

出典:環境省「家庭でのエネルギー消費量について」(地方別世帯当たり年間電気消費量)

1日あたりのkWhを蓄電池の容量と並べる

蓄電池の容量もkWhで表すため、1日あたりの使用量と同じ単位で並べられます。容量が7kWhの蓄電池を例にすると、3人世帯の1日の平均(約14.1kWh)の約半分、4人世帯(約15.7kWh)では約45%にあたります。

これは平均値どうしの単純な割り算です。蓄電池の容量表記には定格容量と実効容量の違いがあり、使える量は表記より少なくなります。違いは蓄電池の定格容量と実効容量の違いで、容量の選び方は蓄電池の容量の選び方で整理しています。

単身・夫婦・夫婦と子・三世代の違いは世帯類型別の年間電気使用量で整理しています。

住まいの種類による違いは戸建と集合住宅の年間電気使用量で整理しています。

kWとkWhの違いに迷ったときはkWとkWhの違いを先に確認すると、数字の読み違いを防げます。

この数字を使うときの注意

  • 地方による年間の違いは地方別の年間電気使用量で整理しています。
  • 表は年間の平均です。月ごとの使用量は季節で変わります。全国平均の月別の形は月別の電気使用量の目安で確認でき、検針票の月別の数字が分かるなら、そちらを優先します。
  • 調査の平均には、太陽光発電を使う世帯(全体の6.3%、戸建住宅で11.7%)も含まれています。
  • 6人以上は人数の幅が広く、表の値は大きなばらつきを含む平均です。
  • 調査は令和5年度(2023年度)の結果です。契約や暮らし方が変わったときは、直近の検針票で確かめます。

出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果について(確報値)」(太陽光発電システムの使用率)

自宅の数字に置き換える手順

  1. 直近12か月分の検針票または契約先の会員サイトで、電気の使用量(kWh)を合計します。
  2. 世帯人数が同じ行の値と並べ、自宅が大きく上回るか下回るかを見ます。
  3. 12か月分が分からないときは、世帯人数の行の年間値を仮置きにします。
  4. 買取価格や蓄電池容量を変えた収支は、シミュレーターで比べます。

売電量の確認先は卒FITの売電量・買取金額の確認先で整理しています。年間の収支は卒FIT比較シミュレーターで試せます。

まとめ

  • 全国平均は3,911kWhで、世帯人数別では1人約2,400kWhから4人約5,700kWhまで開きがあります。
  • 人数別の年間値は、環境省のGJの値をkWhに換算した目安です。
  • 1日あたりに直すと、蓄電池の容量と同じkWhで並べられます。
  • 最終的には、自宅の12か月分の検針票の値に置き換えます。

よくある質問

Q4人世帯の年間の電気使用量は何kWhくらいですか?

A環境省の令和5年度調査の電気の消費量(20.6GJ)をkWhに直すと、約5,700kWhです。1か月あたり約480kWh、1日あたり約15.7kWhにあたります。全国平均の約3,900kWhとは差があるため、世帯人数が分かるときは人数別の値を使うほうが近くなります。

Qこの表の数値は、太陽光発電のある家にも当てはまりますか?

A調査の平均には、太陽光発電を使っている世帯(全体の6.3%、戸建住宅では11.7%)も含まれています。ただし世帯ごとの差は大きいため、太陽光のある家は表の値を目安にとどめ、自宅の検針票の数字で確認してください。

Q蓄電池の容量は、1日の電気使用量と同じにするべきですか?

A本記事の出典では、蓄電池の容量の決め方までは扱っていません。ここで示せるのは、1日の平均使用量と蓄電池の容量を同じkWhで並べて割り算できる、という点までです。容量の見方は蓄電池の容量の選び方のガイドで整理しています。

投資・税務の助言や特定の事業者・製品の推奨は行いません。表の値は全国の平均を換算した目安で、個々の家庭の使用量とは異なります。購入や設置の判断は、見積書と契約先の案内を優先してください。