目次

太陽光発電を使っている世帯の平均は、年間の発電量が5,800kWh、売電量が3,953kWh、売電による受領金額が9.1万円です(環境省の令和5年度調査)。太陽電池の総容量の平均は5.0kWでした。

自宅の発電量や売電量が多いのか少ないのかは、メーカー資料の計算値だけでは分かりにくいものです。ここでは実際に暮らす世帯の調査値と並べて確認します。

調査の平均値

調査の対象期間は2023年4月から2024年3月の1年間で、数値は太陽光発電システムを使っている世帯あたりの平均です。

項目平均
太陽電池の総容量5.0kW
年間の発電量5,800kWh
年間の売電量3,953kWh
売電による年間の受領金額9.1万円

出典:環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」図2-95〜図2-98(太陽光発電システム)

総容量は2kW以上4kW未満が31%、4kW以上6kW未満が37%、6kW以上が19%、2kW未満が1%、不明が12%でした。4kW以上6kW未満の世帯が最も多くなっています。

発電した電気の約68%を売っている

売電量3,953kWhは発電量5,800kWhの約68%で、差の約1,850kWhは家で使った分などに当たります。調査は発電量と売電量を別々に示しており、この差は引き算で求めた値です。

差には蓄電池に入れて使った分や変換のロスも含まれる可能性があります。調査の数字からは、家で使った量などの内訳までは分かりません。

家で使う割合を高めると売る量は減ります。売電と自家消費の割合の考え方は自家消費率とはで整理しています。

売電収入9.1万円を卒FIT後の単価で置き換える

9.1万円を売電量3,953kWhで割ると、1kWhあたり約23円です。環境省の資料に単価の内訳はありませんが、固定価格買取制度(FIT)の期間中の単価が多く含まれるとみられ、卒FIT後の買取単価とは水準が違う可能性があります。

東京電力エナジーパートナーの再エネ買取標準プラン(対象は関東・静岡東部)は、買取単価が8.50円/kWh(税込)です。同じ3,953kWhを売ると約3.4万円で、調査の9.1万円より約5.7万円少ない計算になります。

出典:東京電力エナジーパートナー「再エネ買取標準プラン」(8.50円/kWh・税込)

買取単価は電力会社と契約期間で異なります。これは調査の平均値に1社の単価を掛けただけの計算例で、自宅の収入を保証するものではありません。各社の単価は卒FIT買取単価の比較で確認できます。

自宅の数字と比べるときの注意

  • 調査は全国の太陽光発電の使用世帯の平均です。地域・屋根の向き・設置年数・出力制御で発電量は変わります。
  • 環境省の表では、世帯の電気の年間消費量(全国平均3,911kWh)に、太陽光発電などの自家発電による電気は含まれません(結果について(確報値)表1の注)。使用量の目安と発電量を足し引きするときは、この点に気をつけます。
  • 発電量の目安を容量と都道府県から計算するには年間の発電量と売電収入の目安が使えます。
  • 実績が目安より少ないときの確認は発電量が下がったときの確認にまとめています。

自宅の実績に置き換える手順

  1. 直近12か月分の発電量と売電量を、モニターか検針票で書き出します。
  2. 売電量を発電量で割って、自宅の売る割合を出します。
  3. 表の平均(約68%)と並べ、差が大きければ蓄電池や在宅時間など理由を探します。
  4. 自宅の売電量と契約先の単価を入れて、卒FIT比較シミュレーターで売電継続・蓄電池・プラン切替を比べます。

まとめ

  • 調査の平均は、容量5.0kW・年間発電5,800kWh・売電3,953kWh・売電収入9.1万円です。
  • 売電量は発電量の約68%で、残りは家で使った分などです。
  • 9.1万円はFIT期間中の単価が多く含まれるとみられ、卒FIT後の単価で置き換えると収入は小さくなります。
  • 自宅の判断には、自宅の発電量・売電量と契約先の単価を使います。

よくある質問

Q太陽光発電のある家は、1年に平均でどれだけ発電していますか?

A環境省の令和5年度調査(2023年4月〜2024年3月)では、太陽光発電システムを使っている世帯の年間の発電量は平均5,800kWh、売電量は平均3,953kWhでした。太陽電池の総容量の平均は5.0kWです。

Q発電した電気のうち、売る割合はどれくらいですか?

A調査の平均では、3,953kWhを5,800kWhで割った約68%を売電しています。残りの約1,850kWhは、家で使った分などに当たります。蓄電池の有無や昼間の在宅状況で割合は変わります。

Q調査の売電収入9.1万円は、卒FIT後も同じ水準ですか?

A同じとは限りません。9.1万円は売電量3,953kWhで割ると1kWhあたり約23円で、固定価格買取制度(FIT)の期間中の単価が多く含まれるとみられます(環境省の資料に内訳の記載はありません)。東京電力エナジーパートナー(関東・静岡東部)の再エネ買取標準プランは8.50円/kWh(税込)で、同じ売電量なら約3.4万円になる計算です。買取単価は契約先で異なるため、自宅の売電量と単価で計算してください。

表の値は全国の平均で、個々の家庭の発電量や収入とは異なります。購入や設置の判断は、見積書と契約先の案内を優先してください。