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電圧上昇抑制は、パワコンが周辺の電圧を適正な範囲に保つために発電出力を一時的に抑える機能で、送配電事業者は異常・故障ではないと案内しています。動作中は販売電力量が一時的に減ることがあります。
電圧上昇抑制が動く仕組み
北海道電力ネットワークによると、太陽光発電設備のパワーコンディショナ(PCS)には、系統電圧の上昇で周辺の需要家の電圧が適正電圧を超えないよう、発電出力を抑制する機能が組み込まれています。適正電圧は、低圧標準電圧100Vの場合で101±6Vと示されています。
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発電で電圧が上がる
太陽光発電設備からの出力により電圧が上昇します。
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系統電圧が上がる
電気を送り出す先の系統の電圧も上昇します。
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周辺の住宅の電圧が上がる
同じ系統につながる周辺の住宅の電圧も上昇します。
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設定値を超えると出力を抑える
PCSの設定値を超えると出力を抑制し、室内モニターに表示される場合があります。
この機能は短時間の電圧上昇でも動作することがあります。系統電圧が適正な範囲内に戻ると、自動的に出力抑制が解除され、通常の発電状態に戻ると案内されています。
出典:北海道電力ネットワーク「太陽光発電設備の電圧上昇抑制機能について」
適正電圧101±6Vの根拠
電気事業法施行規則第38条は、電気を供給する場所で維持すべき電圧の値を標準電圧ごとに定めています。
| 標準電圧 | 維持すべき値 |
|---|---|
| 100V | 101Vの上下6Vを超えない値 |
| 200V | 202Vの上下20Vを超えない値 |
国の出力制御との違い
資源エネルギー庁は、出力制御には需給バランスの制約によるものと、送電線の容量(電力系統の安定性を含む)の制約によるものがあると説明しています。需給バランス制約による出力制御は、電気が需要以上に発電されて余った時に発生するものです。
電圧上昇抑制は、こうした系統全体の出力制御とは別に、パワコンが周辺の電圧を見て自ら出力を抑える機能です。住宅用太陽光と経済的出力制御の関係は太陽光の経済的出力制御で整理しています。
頻繁に起きるときの相談先
北海道電力ネットワークは、屋内配線の電線が細い場合に、発電電流による屋内での電圧上昇で電圧上昇抑制機能が動作するケースがあると案内しています。
頻繁に動作する場合は、発電設備を設置した電気工事店やメーカーに相談したうえで、送配電事業者の窓口へ問い合わせる順番が案内されています。パワコンの設定や配線を自分で変えず、表示が出た日時とモニターの記録を控えて相談します。
発電量の記録の取り方は発電量低下の切り分け方、見守りサービスはモニタリングサービスの比較で確認できます。パワコン本体の不具合が疑われる場合はパワコンの交換時期も参考になります。売電と自家消費の収支は卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。
よくある質問
Q電圧上昇抑制の表示が出たら故障ですか?
A北海道電力ネットワークは、電圧上昇抑制機能が動作して一時的に販売電力量が減ることがあっても、発電設備の異常・故障ではないと案内しています。
Q抑制はいつ解除されますか?
A系統電圧が適正な範囲内に戻ると、自動的に出力抑制が解除されて通常の発電状態に戻ると案内されています。短時間の電圧上昇でも動作することがあります。
Q国の出力制御と同じものですか?
A別のものです。資源エネルギー庁が説明する出力制御は、需給バランスや送電容量の制約で発電を止める仕組みです。電圧上昇抑制は、パワコンが周辺の電圧を適正な範囲に保つために自ら出力を抑える機能です。
Q頻繁に起きるときはどこへ相談しますか?
A北海道電力ネットワークは、発電設備を設置した電気工事店やメーカーに相談したうえで、送配電事業者の窓口へ問い合わせるよう案内しています。
電圧上昇抑制の動作頻度や売電量への影響は、設置条件や地域の系統状況で異なります。パワコンの設定変更や配線工事は、施工した電気工事店・メーカー・送配電事業者へ相談してください。