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1日の発電量の目安は、システム容量1kWあたり約2.7kWhです。東京電力エナジーパートナーの解説記事は、太陽光発電協会(JPEA)が1kWあたりの年間発電量を1,000kWhと目安にしていることから、1,000kWh÷365日で約2.74kWhと説明しています。この年間1,000kWhは、パネルを30度傾けて真南向きに設置した場合の計算例とされています。

この2.7kWhは1年を通した平均で、毎日この量が出るわけではありません。小田原市が公開している市役所の60kW設備の日別実績で、実際の日ごとの幅を確かめました。

出典:東京電力エナジーパートナー「太陽光発電の1日あたりの発電量は?」(確認日 2026-10-20)

365日の実績:中央値は2.7kWh、幅は0〜5.3kWh

小田原市は、市役所本庁舎の車庫棟にある60kWの設備について、日別の発電量(推定)を公開しています。令和7年4月から令和8年3月までの365日分を、当サイトで1kWあたりに直して集計しました。

1kWあたりの1日の発電量は、中央値が約2.70kWh、平均が約2.82kWhでした。最も多かった日は6月22日の約5.32kWh(319.3kWh)で、最も少なかった日は2月8日の0.00kWhです。目安の2.7kWhは、この1年の中央値と近い値でした。

出典:小田原市「市役所太陽光発電システムの発電量実績(推定)」の令和7年度日射量・発電量(PDF)(確認日 2026-10-20、1kWあたりへの換算と集計は当サイトの計算)

日数で見ると:2〜3kWhの日が最も多い

1kWあたりの1日の発電量を区切り、365日が何日ずつ入るかを数えました。

1kWあたりの1日の発電量別の日数(小田原市役所の60kW設備・令和7年度)
1日の発電量(1kWあたり)日数365日に占める割合
1kWh未満48日13.2%
1kWh以上2kWh未満61日16.7%
2kWh以上3kWh未満103日28.2%
3kWh以上4kWh未満55日15.1%
4kWh以上5kWh未満82日22.5%
5kWh以上16日4.4%

1kWh未満の日が48日あった一方で、5kWh以上の日は16日でした。1kWh未満の日は、ほぼ週に1日弱の割合です。平均に近い2〜3kWhの日は103日で、全体の3割弱でした。

出典:小田原市の日別積算値にもとづく当サイトの集計(確認日 2026-10-20)

月別の最少の日・中央値・最多の日

月ごとにも、日ごとの幅を並べます。単位は1kWあたりの1日の発電量(kWh)です。

月別の1日の発電量(1kWあたり・小田原市役所の60kW設備・令和7年4月〜令和8年3月)
月最少の日中央値最多の日
4月約0.22約3.59約5.24
5月約0.20約2.60約5.15
6月約0.38約3.85約5.32
7月約1.43約4.77約5.21
8月約0.32約4.48約4.95
9月約0.21約3.37約4.59
10月約0.32約1.83約3.75
11月約0.52約1.99約2.99
12月約0.06約1.86約2.63
1月約0.58約2.52約2.96
2月0.00約2.67約3.65
3月約0.28約3.26約4.41

中央値は、7月の約4.77kWhが最大、12月の約1.86kWhが最小でした。最多の日どうしを比べると、6月の約5.32kWhに対して12月は約2.63kWhで、12月の最多の日は6月の半分ほどでした。6月と8月でも、最少の日は1kWhを下回りました。7月だけは、最少の日でも約1.43kWhでした。

月ごとの合計は太陽光発電の月別の発電量で、曇りや雨の日の考え方は曇り・雨の日の太陽光発電で確認できます。

4kWの設備に当てはめると

住宅用の容量として例の多い4kWに、上の1kWあたりの値を4倍して当てはめます。東京電力エナジーパートナーの記事も、4kWの1日の発電量の目安を11.0kWhとしています。

1kWあたりの値を4倍にした参考値(当サイトの計算)
項目1kWあたり4kWの場合
中央値約2.70kWh約10.8kWh
最も多かった日約5.32kWh約21.3kWh
5kWh以上の日(16日)の下限5.00kWh20.0kWh
最も少なかった日0.00kWh0kWh

これは小田原市の1か所の設備の1年分を単純に倍にした参考値で、自宅の屋根の向きや角度、影の有無、地域の違いは含みません。年間の目標の立て方は年間発電量と売電量の目標、kWとkWhの違いはkWとkWhの違いが参考になります。

自宅の条件で売電と自家消費の収支を試すには、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターが使えます。

よくある質問

Q1日の発電量が1kWあたり2.7kWhというのは、毎日その量が出るという意味ですか?

A違います。2.7kWhは、1年分の発電量を365日で割った平均的な目安です。小田原市役所の実績では、1kWあたりの1日の発電量は0kWhから約5.3kWhまで日によって大きく違いました。

Q5kWの設備なら、1日の発電量は2.7kWhの5倍の13.5kWhと考えてよいですか?

A年間を通した平均的な目安としては考えられます。ただし実際の日は天気で大きく変わり、この実績の割合を当てはめると、5kWでは多い日で約27kWh、少ない日はほぼ0kWhになります。屋根の向きや地域の違いは含まれません。

Q発電量が0の日があるのは故障ですか?

Aこの資料だけでは理由は分かりません。小田原市の令和7年度の実績では、2月8日の日射量は0.2kWh/㎡、発電量は0.0kWhでした。日射量も極端に少なかったため、故障と断定はできません。発電量が長く低いままのときは、メーカーや施工会社に確認してください。

本記事は一般的な情報提供です。1日の発電量は、設備の条件・地域・天気で大きく変わります。小田原市の数値は1か所の推定値で、ご自宅の発電量を示すものではありません。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、個別の投資助言、電気工事の設計・実施は行いません。