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太陽光パネルメーカーが太陽電池の生産から撤退しても、それだけで既存契約の保証が自動的に無効になるわけではありません。パナソニックが2021年に発表した太陽電池生産撤退を例に、撤退の範囲と保証の扱いを公式情報で確認します。

パナソニックの太陽電池「生産」撤退(2021年)

パナソニックは2021年2月1日、住宅用・公共産業用太陽電池の生産から撤退すると発表しました。マレーシア工場は2021年度中に太陽電池ウエハ・セル・モジュールの生産を終息し、現地法人を清算します。島根工場は太陽電池セルの生産を2021年度中に終息する一方、パワーコンディショナや蓄電池などの生産は継続しました。

国内向けには、太陽電池の生産委託などによるパナソニックブランドでの販売を継続すると案内されています。つまり2021年の発表は自社での太陽電池「生産」からの撤退であり、太陽光発電事業やパナソニックブランドでの販売そのものをやめたわけではありません。

出典:Panasonic Newsroom「太陽電池の生産撤退について」(2021年2月1日)

撤退後も既存の保証は有効か

生産からの撤退と、既に契約した保証の失効は別の問題です。パナソニックの太陽光発電・蓄電システムの公式保証ページでは、本記事の確認時点でもモジュール出力保証・パワーコンディショナの機器瑕疵保証・自然災害による被害の補償制度が案内されており、2021年の生産撤退を理由に保証自体が打ち切られたという記載は確認できませんでした。

保証書に記載された保証期間・保証条件が個別契約でどう扱われるかは、契約時に交付された保証書原本で確認してください。保証表示の項目の読み方は太陽光発電の保証はどこを見る?、メーカーごとの保証年数の目安は太陽光パネルの保証年数はメーカーで違う?を参照してください。

出典:パナソニック「業界トップクラスの保証」

旧三洋電機(SANYO・サンヨー)ブランド製品は窓口が異なる

パナソニックは2011年に三洋電機をブランド統合し、太陽光発電もSANYOからPanasonicブランドへ切り替わりました。三洋電機ブランドの家庭用商品については、点検・修理・電話やメール相談・部品供給を含むサポート業務が2024年9月末で終了しています。ただし太陽光発電システム(住宅用・公共産業用)はこの終了の対象と別に扱われ、パナソニック エレクトリックワークス株式会社への確認が案内されています。

旧SANYOブランドのパネル・パワーコンディショナを使っている場合は、まず契約時の保証書と設置を頼んだ販売施工店を確認し、連絡が取れない場合はパナソニックの太陽光・蓄電池の窓口へ問い合わせてください。

出典:パナソニック「家庭用商品 サポート終了のお知らせ〔三洋電機〕」

ソーラーフロンティア(CIS太陽電池)の生産終了(2022年6月末目途)

ソーラーフロンティアは2021年10月19日のお知らせで、CIS太陽電池モジュールの生産を2022年6月末を目途に終了すると案内しました。同じお知らせでは、生産終了後も保証内容は購入時の保証書の記載に基づいて継続し、アフターメンテナンスも同社で継続して対応するとされています。問い合わせ先は、購入した販売店または同社のお客様サービスセンターです。

パナソニックと同じく、生産の終了と既存の保証の扱いは別の話として案内されています。なお、シャープ・三菱電機・東芝などの他メーカーについては、今回の確認で生産終了や撤退を告げる公式発表を見つけられなかったため、本記事では扱っていません。

出典:ソーラーフロンティア「CIS太陽電池モジュール生産終了後の保守・保証対応について」(2021年10月19日)

保証が使えない場合の選択肢

保証対象外での交換・修理になった場合の年間収支は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターで試算できます。交換前に何を確認するかは太陽光パネル交換に手続きは必要?、経年劣化と交換時期の見分け方はパネルの寿命と劣化判断、リコール・無償点検の対象になっていないかは公式窓口でのリコール確認方法で整理しています。

よくある質問

Qメーカーが太陽電池の生産から撤退したら、契約中の保証はすぐ使えなくなりますか?

A生産からの撤退だけを理由に既存保証が自動で無効になるわけではありません。パナソニックの2021年の発表は太陽電池の「生産」からの撤退で、保証制度自体を打ち切るという内容ではありませんでした。保証の有効性は契約時の保証書の記載で確認してください。

Q旧三洋電機(SANYO)ブランドのパネルの保証はどこに聞けばよいですか?

A三洋電機ブランドの家庭用商品全般のサポート(点検・修理・電話やメール相談・部品供給)は2024年9月末で終了していますが、太陽光発電システムはこの終了の対象と別に扱われ、パナソニック エレクトリックワークス株式会社への確認が案内されています。まず契約時の保証書と販売施工店を確認してください。

Qメーカーが事業譲渡や倒産で完全に撤退した場合も同じ考え方ですか?

A本記事はパナソニックが生産から撤退しつつ太陽光発電事業自体は継続している事例を扱っています。事業譲渡や倒産では保証の引き継ぎ有無が個別に異なるため、本記事の範囲では扱いません。契約時の保証書、販売施工店、消費生活センター等へ確認してください。

本記事はパナソニックの太陽電池生産撤退(2021年)と、確認できた保証・サポート体制についての一般的な整理です。保証の有効性は個別契約・製品・施工条件によって異なるため、必ず保証書原本と各メーカーの最新案内で確認してください。個別の投資・税務助言、電気工事の設計・実施は行いません。

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