四日市市の蓄電池補助は、容量に関係なく1件10万円で、申請は先着順です。市の公開する申請状況では、令和8年10月9日時点で、年度内に完了する枠の予算の残りは7%でした。

もう1つの特徴は、工事の順番です。申請の時点で未着工であり、交付決定のあとに着工する必要があります。工事をしてから申請する方式の自治体とは逆なので、契約の時期に注意が要ります。他の自治体との比較は国・都道府県・市区町村の補助金比較で見られます。

出典:四日市市「令和8年度四日市市スマートシティ構築促進補助金の募集について」、同「ご案内」(PDF。令和8年4月1日改定)、四日市市脱炭素ポータルサイト「補助金申請状況」(四日市市環境政策課の運営。市のページからリンクされています)(令和8年10月9日時点の数字)(いずれも2026-10-16確認)

補助の対象と申請の条件

項目市の資料の内容
補助額家庭用定置型の蓄電池は1件10万円
機器の条件国の補助事業の対象になっている機器(市のページは蓄電システムの登録一覧へのリンクを載せています)
申請できる人「デコ活」に賛同し行動することを宣言する人、市内で設備を設置する人(または設置済みの住宅を購入する人)、市税を滞納していない人
工事の時期申請の時点で未着工で、交付決定の日以降に着工する
対象外リースなどで申請者の所有にならない設備。設備が一部でも居住以外の用途(自宅兼事務所など)に使われる場合
申請の方法申請書と添付書類を、書留郵便か持参で提出。市税の完納証明書(発行から3か月以内)が必要
受付期間市の申請状況ページに、令和8年4月1日から令和9年3月31日と載っています。先着順で、予算がなくなれば終わります

蓄電池の機器の条件は、国の補助事業の対象になっていることです。市のページは、確かめる先として国の蓄電システムの登録一覧へのリンクを載せています。

「デコ活」に賛同して行動することを宣言する要件があります。宣言の方法は、市の案内で確かめてください。

工事の順番は、申請、交付決定、着工、完了、実績報告

  • 1. 申請:未着工の状態で、申請書と添付書類を出します。
  • 2. 交付決定:審査のあと、交付か不交付かが申請者に通知されます。
  • 3. 着工:交付決定の日以降に、工事を始めます。
  • 4. 実績報告:事業が完了してから30日以内、または完了した年度の3月31日の、早い日までに報告書を出します。領収書の写しなどを添えます。

決定の前に着工すると、申請の条件を満たさなくなります。販売店に見積りを頼むときは、補助金の交付決定を待ってから着工することを伝えておくと、日程の食い違いを防げます。見積りの確かめ方は販売店の見積りを確かめる手順が参考になります。

予算の残りと、年度またぎの枠

市の脱炭素ポータルサイトの申請状況は、令和8年10月9日時点で次のとおりです。申請金額は、蓄電池以外の設備もふくむ、この補助金全体の数字です。

枠予算額申請件数申請金額予算の残り
令和8年度に完了する枠1億2146万円464件1億1332万円890万円(7%)
令和8年度に着工し令和9年度に完了する枠3400万円26件952万円2448万円(72%)

市のページには、令和8年度に着工して完了が令和9年度になる工事は、年度内の枠が上限に達していても、令和9年度用の予算に残りがあれば受け付けると書かれています。

ただし、年度またぎの申請は、令和9年4月1日以降に着工する予定のものは認められません。たとえば、令和9年2月13日に申請し、2月27日に交付決定、3月15日に着工、4月15日に完了する場合は、5月15日までに実績報告を出す例が、市の案内に載っています。

残り7%は、蓄電池なら1件10万円で、約89件分にあたります。実際には他の設備の申請も同じ枠から出るため、この件数は目安です。

組み合わせると加算される金額

この補助金には、設備を組み合わせた場合の加算があります。蓄電池が関わる組み合わせは、次の2つです。

組み合わせ加算額卒FITの家庭との関係
太陽光発電設備、蓄電池、HEMS6万円市の案内は「導入した場合」と書いています。新しい導入が前提とみられます
蓄電池、ZEHまたはGX志向型住宅9万円住宅を新築する場合の組み合わせ

すでに太陽光がある卒FITの家庭が蓄電池だけを足す場合、上の加算はどちらも使えない組み合わせです。補助額は蓄電池の10万円になります。

蓄電池を足した場合の年間差額と単純回収年数は、卒FIT後の選択肢比較シミュレーターで概算できます。補助金は試算に含まれません。

卒FITの家庭が確かめる順番

  • 1. 残り予算:脱炭素ポータルサイトの申請状況で、年度内に完了する枠の残りを確かめます。
  • 2. 工事の時期:年度内に完了できないなら、年度またぎの枠で申請できる着工日かを確かめます。
  • 3. 蓄電池の届出:蓄電池を足す前に、FIT上の事前変更の届出が必要かを確かめます。詳しくは卒FIT後の事前変更届出に書いています。
  • 4. 後付けの条件:パワーコンディショナーとの相性などは蓄電池を後付けする条件で確かめます。
  • 5. 完納証明書の準備:市税の完納証明書は発行から3か月以内のものが必要です。申請の日から逆算して取ります。

他の地域の蓄電池補助金と見比べたいときは、蓄電池の補助金の現状に都道府県ごとの一覧があります。

三重県内の他の市町で、蓄電池だけの後付けが対象かどうかは三重県の蓄電池補助(令和8年度)で並べています。

他の自治体と申請と着工の順序がどう違うかは、蓄電池補助金は契約の前に申請する?自治体ごとの順序の違いで並べています。

よくある質問

Q蓄電池の補助額は容量で変わりますか?

A変わりません。市の案内では、家庭用定置型の蓄電池は1件10万円と、定額で書かれています。容量に1kWhあたりの額を掛ける自治体とは仕組みが違います。

Qすでに太陽光がある家に蓄電池だけを足す場合も対象ですか?

A市の案内では、蓄電池は単独で申請できる補助メニューの1つです。太陽光発電設備を導入する場合だけ、蓄電池などの別の設備を同時に申請する条件がつきます。ただし、機器が国の補助事業の対象になっていることが必要です。

Q先に工事をして、あとから申請してもいいですか?

Aできません。申請の時点で未着工であり、交付決定の日以降に着工することが、申請資格の1つです。契約や工事の時期は、交付決定の連絡を待ってから決めます。

Qリースで導入した蓄電池も対象ですか?

A対象外です。市の案内では、リースなどで導入時に申請者の所有にならない設備は補助の対象になりません。

Q予算の残りが7%でも、まだ申請できますか?

A市の申請状況ページに載る受付期間は令和9年3月31日までですが、先着順で、予算がなくなれば終わります。市の脱炭素ポータルサイトの申請状況で、残額を確かめてから動きます。

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本記事は一般的な情報提供で、補助の可否・金額を保証するものではありません。制度は予算・要領の改定で変わるため、契約や申請の前に四日市市の最新ページと案内で確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施には関与しません。

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