千葉県の令和8年度の補助は、太陽光発電設備と蓄電池をリースまたはPPAでセット設置するプランが対象で、蓄電池は一律12万円、太陽光は出力1kWあたり7万円です。補助金は県に登録した事業者に交付され、契約者には料金の低減で全額還元されます。

この記事は、県の「リース等導入促進事業」だけを扱います。県の補助といっても、住民が県へ直接申請する補助金ではありません。県内の市の購入向け補助の例は八千代市の蓄電システム補助と千葉市の蓄電システム補助、他の都道府県との比較は国・都道府県・市の補助金の比較、国の補助金は蓄電池の国の補助金の現状で見られます。

出典:千葉県「住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業補助金」(県民向け・登録事業者一覧)、千葉県「令和8年度…設置プランの募集について」(県の更新日は2026年5月11日)、千葉県「設置プラン募集要領」(PDF)(いずれも2026-10-15確認)

補助の仕組み:補助金は事業者に出て、料金に還元される

県のページによると、県が補助するのはリース・PPA事業者で、事業者はあらかじめ設置プランを県に登録します。登録事業者が県民と契約したあとで補助金を申請し、設置の完了後に事業者へ交付されます。

補助金は、リース料金等の低減を通じて契約者に全額還元される仕組みです。住民に現金が振り込まれる補助金とは形が違います。

設備補助金の額
太陽光発電設備発電出力1kWあたり7万円(出力10kW未満のものに限る)
蓄電池12万円

補助の対象経費からは、国の補助金を受ける場合のその補助額と、消費税・地方消費税相当額が差し引かれます。県の同一会計年度内に、同じ設置場所で本事業の補助を受けられるのは1回です。

蓄電池を足した場合の年間差額と単純回収年数は、卒FIT後の選択肢比較シミュレーターで概算できます。

登録されている4プラン

県のページには、プラン登録事業者として4社が載っています。次の表は、県の一覧にあるプランの種類と契約期間です。

登録事業者プラン名種類契約期間
東京電力エナジーパートナーエネカリプラスPPA10年
TEPCOホームテックエネカリリース10年または15年
フューチャー・リレーション千葉電力リースリース10年または15年
ハチドリソーラーハチドリソーラーリース10年または15年

県のページは、事業者は随時追加される予定だとしています。実際の料金は、住宅ごとの見積もりで個別に決まります。県のページに載る料金比較のシミュレーションは、事業者が想定する一例です。

リースは毎月決まった料金を払う契約で、PPAは発電した電力のうち自家消費した分の電気料金を払う契約です。契約は事業者と住宅所有者が直接結び、個々の契約について県は責任を負わないと書かれています。

プランの要件:セット導入、10年保証、無償譲渡

  • セット導入:太陽光発電設備と蓄電池をセットで設置するものです。太陽光は出力10kW未満です。
  • 初期費用なし:住宅所有者の初期費用なしで設置するリースまたはPPAで、割賦販売を含む販売は除かれます。集合住宅を含む県内の住宅が対象です。
  • 蓄電池の条件:令和7年度または令和8年度に国の補助事業の対象機器として、SII(環境共創イニシアチブ)に登録された据置型の製品で、機能・システム・施工の保証が最低10年です。
  • 契約終了後:サービス期間の終了後に、原則として無償で県民に譲渡されます。契約のサービス期間は、設置から5年以上です。

リースの対象は未使用品と定められています。すでに太陽光を持つ卒FIT家庭が、その太陽光はそのままに蓄電池だけをこの事業で足すことは、県の事業の形と合わないと読めます(県のページに既設の太陽光の扱いの明記はありません)。

期限の読み方:10月30日は事業者の登録期限

県のページの「令和8年10月30日まで」は、事業者が設置プランを登録申請できる募集期間です。登録の有効期間は、決定通知の到達日から令和9年3月31日までです。

県の県民向けページには、2026年9月11日付で、申請額が予算額の25%に達したという新着情報も載っています。予算の消化は事業者の補助金申請に応じて進むため、契約を考える段階で事業者に受付状況を確認します。

卒FIT家庭の場合は、既設の太陽光で売電を続けるか、蓄電池を後付けするかを先に決めると、この事業が合う家庭かどうか判断できます。蓄電池だけの後付けは蓄電池を後付けする条件、売電契約の扱いは卒FIT後の事前変更届出が参考になります。

よくある質問

Q千葉県の補助金は、住民が県に申請するのですか?

A県のページでは、補助金は県に設置プランを登録したリース・PPA事業者に交付され、リース料金等の低減を通じて契約者に全額還元されるとしています。住民が県へ直接申請する形ではなく、登録事業者のプランを選んで事業者と契約します。

Q太陽光パネルが設置済みで、蓄電池だけを足したいのですが使えますか?

A県は、太陽光発電設備と蓄電池のいずれも、リースまたはPPAでセットで設置する事業を補助の対象としています。募集要領も、リースの対象を未使用品としています。県のページに既設の太陽光の扱いの明記はありませんが、セット設置が前提のため、蓄電池だけを足す形は対象外と読めます。事業者に確認してください。

Q10月30日までに申し込まないと間に合いませんか?

A10月30日は、事業者が設置プランを県に登録申請できる期間の末日です。住民の申込期限として書かれたものではありません。登録事業者が県へ補助金を交付申請できる期間は、県のページで令和8年6月26日から12月18日までとされ、期間内でも予算がなくなり次第終了します。契約前に事業者へ受付状況を確認します。

Q契約が終わったら設備はどうなりますか?

A県のページでは、リースもPPAも契約期間の終了後は原則として無償で住宅所有者に譲渡されるとしています。募集要領は、サービス期間を設置から5年以上とも定めています。

市が事業者に補助するリース・PPAの別の例は、札幌市のリース・PPA補助で確認できます。

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本記事は一般的な情報提供で、補助の可否・金額を保証するものではありません。制度は予算・要綱の改定で変わるため、契約や申請の前に千葉県と事業者の最新の案内で確認してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施には関与しません。

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