戸建ての普通充電設備は、ケーブルのないコンセント型(100V・200V)と、ケーブル付き(200V)に大きく分かれ、どちらも専用回路や電気工事の確認が必要です。国の戸建て向け補助金の対象設備は、概要資料では「コンセント」と書かれています。

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種類は「コンセント型」と「ケーブル付き」に分かれる

経済産業省・国土交通省の「充電設備設置にあたってのガイドブック」(2017年6月)は、充電設備を普通充電設備と急速充電設備に分け、普通充電設備はコンセントタイプ(100V、200V。ケーブル無し)とケーブル付(200V)に大別できるとしています。建物の壁等に充電用コンセントを施設できない場合は、自立型のコンセントスタンドを設ける方法もあるとされています。

ガイドブックは、戸建てでは200Vコンセントまたは100Vコンセントによる普通充電が推奨されるとしています。新築で選ぶ場合は、100Vより対応車種が広く、充電時間も半分で済む200Vコンセントをお勧めするとも書かれています。

出典:経済産業省・国土交通省「充電設備設置にあたってのガイドブック」(2017年6月。種類、戸建ての推奨)

種類別の比較表

戸建ての普通充電設備の種類別の整理(ガイドブックと補助金資料より)
比べる点コンセント型コンセントスタンドケーブル付き充電器
形壁などに充電用コンセントを施設する。ケーブルは含まない壁に施設できない場合の自立型のコンセントケーブルを備えた充電器
電圧100V・200Vコンセント型に準じる200V
専用回路200Vは専用回路。100Vも6Aを超える車は専用回路同左同左(要確認)
車との適合車に付属の専用ケーブルを使う同左一部の電気自動車は充電できない種類がある
戸建て補助金(国)概要資料で対象設備として記載戸建ての欄には記載なし戸建ての欄には記載なし

表の「同左」「準じる」は、ガイドブックが種類ごとに別の基準を示していない点を本サイトが整理したもので、公式の区分ではありません。出力(3kW・6kW)の違いはEV普通充電の出力3kWと6kWの違いで整理しています。

出典:経済産業省・国土交通省「充電設備設置にあたってのガイドブック」、次世代自動車振興センター「充電・充てんインフラ等導入促進補助金 概要」(2026年2月26日)

工事で確認すること

ガイドブックは、電気自動車充電コンセント用分岐回路の電線を20Aまたは30A仕様とし、1つの分岐回路に1つの受口の専用回路とすることを求めています。コンセントは接地極付きで、D種接地工事が必要とされています。100Vで定格負荷電流が6A以下の車に限り、一般回路が使える場合があります。

また、コンセントを施設する電路は高感度高速形の漏電遮断器で保護する必要があるとされています。電気設備の容量や電気の契約容量が不足する場合は、設備の増設や契約容量の変更が必要になります。工事は施工資格を有する電気工事士が行うものとされています。

マンションや賃貸での手続きはマンション・賃貸住宅でEV充電設備を付けるときの手続きの順番で整理しています。料金の決まり方の違いは、記事「EVの外出先の急速充電と自宅の普通充電を比べる」で確認できます。

出典:経済産業省・国土交通省「充電設備設置にあたってのガイドブック」

屋外設置と盗電への備え

ガイドブックは、屋外にコンセントを直接設置する場合や収納する盤を設ける場合、盤の中に雨水がたまらないようにするなど水の影響に配慮することが望ましいとしています。設置位置は夜間の照明が届く位置や雨水のかからない位置、高さは地上高1m前後が考えられるとあります。

いたずら防止・盗電防止として、コンセントに対する鍵付きボックスや手元スイッチ、屋内スイッチの設置などの対策が考えられるとされています。延長ケーブルやドラム式リールは使わず、車に付属の専用ケーブルなどを使うよう明記されています。

出典:経済産業省・国土交通省「充電設備設置にあたってのガイドブック」

戸建ての補助金との関係

次世代自動車振興センターの概要資料(2026年2月26日作成)は、戸建て住宅について、コンセント型の充電器の設置に5万円を定額補助するとしています。戸建ての受付期間は3月から9月の先着順と書かれており、すでに終了している可能性があります。最新の受付状況は同センターの案内で確認してください。補助の内容は戸建て住宅充電用コンセント補助金(上限5万円)で整理しています。

出典:次世代自動車振興センター「充電・充てんインフラ等導入促進補助金 概要」(2026年2月26日)

V2Hとの関係

この記事は、車に充電する向きの設備を比べています。車から家へ給電するV2Hとの違いはEV充電設備とV2Hの違い、V2Lとの違いはV2LとV2Hの違いで整理しています。関連記事を状況別に読む順番はEV充電・V2H・V2L・蓄電池の記事の読む順番にまとめています。

よくある質問

Q戸建てのEV充電設備は、どの種類がよいですか?

Aどれがよいかは、車・駐車場・予算で異なるため、本サイトでは決めません。経済産業省・国土交通省のガイドブックは、戸建てでは200Vコンセントまたは100Vコンセントによる普通充電が推奨されるとしています。ケーブル付きの充電器は、一部の電気自動車は充電できない種類があるとされるため、車との適合を確認してください。

Q既存の100Vコンセントでも充電できますか?

Aガイドブックは、接地極のないコンセントは充電に使用できないとしています。また、一般回路で充電すると容量不足でブレーカが作動し、同じ回路の他のコンセントや照明も停電するおそれがあると注意しています。

Q戸建ての国の補助金は、ケーブル付き充電器も対象ですか?

A次世代自動車振興センターの概要資料(2026年2月26日作成)の戸建て住宅の欄は、対象設備が「コンセント」と記載されています。ケーブル付き充電器が戸建てで対象外かどうかを明記した文言は確認できていません。申請前に最新の手引きを確認してください。

次に読む順番

  1. 出力と必要な電流・専用回路を確かめる:EV普通充電の出力3kWと6kWの違い(充電時間の計算方法・必要な電流と回路)
  2. 補助金の内容と受付状況を確かめる:戸建て住宅充電用コンセント補助金(上限5万円)
  3. 見積書の項目を確かめる:蓄電池・V2H・EV充電設備の見積書チェックリスト(機器代・工事費・申請代行・保証・補助金の扱い)

状況別の全体の順番はEV充電・V2H・V2L・蓄電池の記事の読む順番にまとめています。

一般的な情報提供です。ガイドブックは2017年版のため、最新の規格・制度は各機関の案内で確認してください。電気工事の設計・実施や個別の助言は行いません。実際の工事内容は電気工事の事業者と電力会社の案内を優先してください。

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