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V2H(車から家へ電気を送る設備)の対応は、機器のシリーズごとの「対応車種一覧」で、自分の車の年式・型式の行を探して確かめます。ニチコンは一覧の前に、使う前に接続する車両の取扱説明書を確認するよう書いています。
出典:ニチコン「EVパワー・ステーション VSG3シリーズ 対応車種一覧」(2026年10月4日確認)
確認の順番(4ステップ)
- 01
車の年式と型式を手元で調べる
車検証と取扱説明書で、車名・年式・型式を確かめます。
- 02
検討中の機器のシリーズと世代を確かめる
機器ごとに対応車種一覧のページが分かれています。見積書の型番から、どの一覧を見るか決めます。
- 03
一覧で自分の車の行を探す
年式の区分と型式が合う行を見つけ、備考の注意書きまで読みます。
- 04
一覧にない・読み取れないときは問い合わせる
機器メーカーまたは販売店に、車の型式を伝えて確かめます。
機器の世代ごとに、確認先が分かれる
ニチコンの公式ページでは、V2Hの機器が世代ごとに分かれています。確認先も世代ごとに異なります。
| 機器 | 対応車種の確認先 |
|---|---|
| 第3世代(VSG3シリーズ) | VSG3シリーズの対応車種一覧ページ |
| 第2世代(VCG-666CN7、VCG-663CN3、VCG-663CN7) | VCGシリーズの対応車種一覧ページ |
| 第1世代(ZHTP1900R、ZHTP1900RL、ZHTP1580R、ZHTP1700R) | 一覧は載せていない。お客様相談室へ問い合わせ |
出典:ニチコン「EVパワー・ステーション VCGシリーズ 対応車種」(2026年10月4日確認)
世代が違うと、同じ車でも一覧の内容が変わることがあります。VSG3シリーズのページには、日本で販売されてきたEVの平均的なバッテリー電圧を想定した設計で、平均より低い電圧の車と接続すると、充電電力・放電電力がVCGシリーズより低くなると書かれています。
対応車種一覧で読み取る項目
VSG3シリーズの一覧には、車名ごとに次の項目が表で載っています。車名の一致だけでなく、表の各列を自分の車の行で読みます。
| 列 | 確かめること |
|---|---|
| 車名・種別・年式・型式 | 自分の車の年式の区分と型式が、行と合っているか |
| 総電力量(電池容量) | 車の電池の容量。同じ車名でも年式の区分で値が分かれる |
| 充電上限・放電下限 | 充電を止める上限と、放電を止める下限の目安 |
| 自立運転(手動起動方法) | 停電時に自動で始まらないときの、手動での起動のしかた |
| 自動コネクタロック機能 | 充放電コネクタを自動で固定する機能が使えるか。使えるときは、停電を検知して自動で自立運転を始める |
| 接続車両設定 | 接続する車を正しく制御するために設定する番号 |
たとえば、日産のリーフは2013~2015年式、2016~2017年式、2018~2021年式、2022~2025年式の区分で行が分かれています。2022~2025年式の行では、停電時の手動起動の方法が「充放電コネクタ」と書かれ、それ以前の年式の行の「12V電源ケーブル」とは異なります。このように、年式の区分で一覧の内容が変わります。
一覧を読むときの注意書き
- 公式ページは、使う前に接続する車両の取扱説明書を確認するよう書いています。
- 充放電中は、車側でもバッテリー保護などの機能が動くため、最大数百Wの電力を消費する場合があると書かれています。
- 一覧の総電力量(電池容量)は、V2Hに接続したときに実際に使える容量とは異なります。
充電口の規格(CHAdeMO)との関係
CHAdeMO協議会の公式ページは、CHAdeMOを急速充電方式の名称と説明しています。同協議会は、双方向給電の仕様を2014年に規格として発行したこと、V2H・V2Lの充電器の検定が日欧ですでに可能なことを書いています。また、市場に出ているV2X対応の量産モデル(EVと充放電器)はすべてCHAdeMO技術を使っているとしています。
これは協議会自身の説明です。自分の車と機器が実際に組み合わせられるかは、規格名だけでは決まらず、前の節で読み取った対応車種一覧(年式・型式・接続車両設定)で確かめます。
既設の太陽光と組み合わせる場合は、別に太陽光パワコンとV2Hの接続確認も必要です。CCSなど他の充電口規格とV2H機器の対応は、この記事では確認できていません。
出典:CHAdeMO協議会「CHAdeMOとは」、同「V2G/VGI」(2026年10月9日確認)
この記事で確認できていないこと
- ニチコン以外の機器メーカーの対応車種一覧の中身。
- 自分の車が、実際に特定の機器へ対応するかどうかの判断。
- 補助金の対象になる車両と機器の条件。補助の区分はV2H充放電設備の補助金で確認します。
関連する解説記事は次のとおりです。充電設備との違いと見積もりをそろえる手順は「EV充電設備とV2Hの違い」、停電時に使える範囲は「V2Hは停電時にどれだけ使える?」にあります。
可搬型の外部給電器との違いはV2LとV2Hの違いにまとめています。卒FIT後の売電・蓄電池との比較は卒FIT後の比較シミュレーターで概算できます。
よくある質問
QV2Hは、電気自動車ならどの車でも使えますか?
A一律ではありません。ニチコンは機器のシリーズごとに「対応車種一覧」を公開し、使う前に接続する車両の取扱説明書を確認するよう書いています。車名だけでなく、年式や型式まで一覧と合わせて確認します。
Q同じ車名でも、年式で対応が変わりますか?
Aニチコンの一覧では、同じ車名でも年式の区分ごとに型式、電池容量、放電下限、停電時の手動起動の方法などが行を分けて載っています。年式の区分をまたいで同じと考えず、自分の車の行を探します。
Q対応車種一覧に載っていない車はどうすればよいですか?
Aニチコンは、第1世代の機器については一覧を載せず、お客様相談室への問い合わせを案内しています。一覧にない車は、機器メーカーまたは販売店に対応の可否を確かめます。
蓄電池の記事は蓄電池の記事一覧(選び方・設置の手続き・運転・安全・補助金別)から目的別に探せます。
本記事はニチコンの公式ページにもとづく一般的な情報提供で、特定の車種・機器を推奨するものではありません。対応の可否は車両・機器・年式で異なります。電気工事の設計・実施は行わず、機器メーカー・販売店の最新の案内と見積り・契約書でご確認ください。