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卒FIT後に自家消費を増やすか、売電を続けるかを考えるときは、時間帯ごとの使用量が手元にあると判断しやすくなります。Bルートサービスは、スマートメーターで計測したデータを自宅のHEMS機器へ送信するサービスで、申込先は電気を買っている小売電気事業者ではなく、地域の一般送配電事業者です。
Bルートサービスとは
スマートメーター自体の仕組みはスマートメーターとはで整理しています。
東京電力パワーグリッドの案内では、電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)はスマートメーターで計測したデータをHEMS機器へ送信するサービスで、HEMS機器で30分ごとの電気の使用量や現在の電流値などを把握できるとされています。
データの送信に費用はかかりませんが、HEMS機器など宅内の設備は利用者が用意します。サービスはベストエフォート型で、設置場所の通信環境によってデータの遅延・欠損が生じる場合があります。
出典:東京電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」
申込方法は送配電事業者ごとに違う
申込の窓口と書類の出し方は、送配電事業者によって異なります。3社の公式案内を並べると次のとおりです。
| 送配電事業者 | 申込の方法 | 認証ID・パスワードの届き方 |
|---|---|---|
| 東京電力パワーグリッド | 申込後、申込書・本人確認書類等写し・同意書写しのうち該当する書類を速やかに郵送 | パスワードはメール、認証IDは郵送 |
| 中部電力パワーグリッド | 「電力メーター情報発信サービス(低圧Bルートサービス)申込システム」から申込み、本人確認書類を添付 | 公式案内の該当ページでは記載を確認できず(未確認) |
| 関西電力送配電 | 申込書を印刷・記入し、営業所へ郵送または窓口で提出 | 認証ID(SSID)・パスワードを郵送 |
東京電力パワーグリッドでは、申込日から1か月(31日)経過しても提出書類の到着が確認できない場合、申込みが無効になります。書類が必要な場合は申込みと同時に準備しておくと手戻りを防げます。
出典:東京電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」、中部電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)について」、関西電力送配電「低圧電力メーター情報発信サービス お申し込み方法」
申込前に用意するもの
供給(受電)地点特定番号
東京電力パワーグリッドの申込では、サービスを利用する電気の「供給(受電)地点特定番号」を用意します。番号が分からない場合は、契約先の小売電気事業者に確認するよう案内されています。
本人確認書類
中部電力パワーグリッドでは、個人の場合、運転免許証・パスポート・健康保険被保険者証・マイナンバーカードのいずれかを添付します。マイナンバーカードの個人番号が記載された裏面は提出不要で、裏面を提出すると申込みが差し戻されます。
東京電力パワーグリッドでは、供給地点(電気の利用場所)以外の住所へ認証IDの送付を希望する場合に、本人確認書類の提出が必要です。
出典:中部電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)について」、東京電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」
太陽光がある家庭で必要になる同意
太陽光発電を連系している家庭では、電気を買う契約(供給地点)とは別に、発電した電気を売る契約(受電地点)があります。この2つの契約の名義が異なる場合は、もう一方の契約者の同意が必要です。
東京電力パワーグリッドは、供給契約の他に発電設備があり、供給地点と受電地点の契約名義が異なる場合に同意書写しの提出を求めています。中部電力パワーグリッドは、双方のデータがHEMS機器へ送信されるため、もう一方の契約者に確認したうえで申込時に同意取得先の情報を入力するよう案内しています。
売電契約の名義は、売電先を変えるときの書類でも確認します。手続きの全体はFITの買取先変更手続きで確認できます。
出典:東京電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」、中部電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)について」
申込からHEMSに登録するまでの流れ
東京電力パワーグリッドの案内では、申込み後は次の順に進みます。
- 申込日の翌営業日以降に、供給地点との照合結果がメールで届く(必要書類を提出する場合は、書類の到着後)。
- スマートメーターへのBルート設定が遠隔操作で行われる。電波状況などで遠隔設定ができない場合は、訪問してスマートメーターの設定または交換が行われ、約1週間程度かかる。
- 照合結果のメール通知後1~2日程度で、パスワードがメールで届く。
- パスワードの通知から3日程度で、認証IDが郵送で届く。
関西電力送配電では、申込書の提出後にメーターの工事が行われ、認証ID(SSID)・パスワードが郵送で届きます。それをHEMSに登録するとサービスが始まり、申込書の受付からサービス開始まで2~3週間程度と案内されています。
出典:東京電力パワーグリッド「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」、関西電力送配電「低圧電力メーター情報発信サービス お申し込み方法」
HEMSで受け取れるデータと注意点
関西電力送配電の利用規約の提供データ一覧には、買う電気にあたる「正方向計測値」に加えて、売る電気にあたる「逆方向計測値」の積算電力量も含まれています。ただし、逆方向計測値を計測しない計量器が設置されている場合は発信されません。
履歴データは最大40日前(計量器によっては最大45日)まで保有されますが、申込みの承諾よりさかのぼった日の履歴データと、計量器を取り替えた場合の取替前の履歴データは発信されません。卒FIT前後の比較に使いたい場合は、早めに申し込んでおくほうが記録を残しやすくなります。
利用料は無料ですが、通信不達以外の事由で通信方式を変更する場合は所定の費用がかかるとされています。
出典:関西電力送配電「低圧電力メーター情報発信サービス お申し込み方法」(低圧電力メーター情報発信サービス利用規約を含む)
申込前のチェックリスト
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チェック状態はこの画面内にのみ保持され、外部へ送信・保存されません。
スマートメーターそのものの交換時期はスマートメーターの検定有効期間と交換時期、メーカーの発電量モニタリングサービスとの違いは太陽光の発電量モニタリング・見守りサービス比較で確認できます。HEMSで見えた使用量をもとに、売電継続・蓄電池・買取プラン変更を比べたい場合は、当サイトの卒FIT後の比較シミュレーターを参考にしてください。
Bルートのデータを受け取るHEMS機器が何をする仕組みかは、HEMS(ヘムス)とは?見える化と制御の違いで整理しています。
よくある質問
QBルートサービスの利用に料金はかかりますか?
A東京電力パワーグリッドは「データの送信に費用はかかりません」と案内し、関西電力送配電の利用規約でも利用料は無料とされています。ただしHEMS機器など宅内の設備は利用者が用意します。関西電力送配電の利用規約では、通信不達以外の事由で通信方式を変更する場合は所定の費用がかかるとされています。
Q申し込んでから使えるようになるまでどのくらいかかりますか?
A関西電力送配電は、申込書の受付からサービス開始まで2~3週間程度と案内しています。東京電力パワーグリッドは、照合結果のメール通知の後、パスワードを1~2日程度でメール、認証IDをその3日程度後に郵送で通知すると案内しています。訪問による設定や交換が必要な場合は、さらに日数がかかります。
Q太陽光の売電量もHEMSで見られますか?
A関西電力送配電の利用規約の提供データ一覧には、売電側にあたる「逆方向計測値」の積算電力量が含まれています。ただし、逆方向計測値を計測しない計量器が設置されている場合は発信されません。
Q申込前の過去のデータもHEMSに送られますか?
A関西電力送配電の利用規約では、履歴データは最大40日前(計量器によっては最大45日)まで保有するとしつつ、申込みの承諾よりさかのぼった日の履歴データと、計量器を取り替えた場合の取替前の履歴データは発信できないとされています。
本記事は一般的な情報提供です。Bルートサービスの申込方法、必要書類、所要日数は送配電事業者ごとに異なり、変更されることがあります。申込前に契約地域の一般送配電事業者の公式案内を確認してください。