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当サイトの比較シミュレーターは、蓄電池の参考使用期間を15年として、単純回収年数の目安を計算しています。この数字は資源エネルギー庁の調査にもとづく試算前提であり、特定製品の保証期間を示すものではありません。

出典:資源エネルギー庁調査「家庭用蓄電システムの試算前提」

試算で使っている3つの前提

蓄電池の試算前提(当サイトのシミュレーターで使用)
項目値意味
参考使用期間15年単純回収年数がこれを超えると、使用期間中に導入費用を回収できない可能性がある目安
充放電効率90%蓄電池にためた電気のうち、実際に家庭で使える電気の割合
放電深度80%劣化を抑えるため、容量を使い切らず一定量を残して運用する目安

これらはあくまで試算のための標準的な前提であり、実際の製品ごとの性能・保証内容とは異なる場合があります。導入を検討する際は、候補製品のカタログ・保証書で個別の数値を確認してください。

劣化によって、実際の効果は徐々に変わる

リチウムイオン電池は充放電を繰り返すと、フル充電しても使える容量が徐々に減っていく一般的な特性があります。当サイトのシミュレーターは新品時点の効率・容量を前提に年間効果を計算しており、経年による性能低下は反映していません。実際の効果は、設置から年数が経つほど試算値を下回る可能性があります。

導入前には、製品ごとの保証期間・保証内容(何年後にどの程度の容量を保証するか)を必ず確認してください。当サイトでは特定のメーカー・製品を推奨しません。

メーカーによって異なる保証内容(本記事の確認時点の例)

太陽光パネル・パワーコンディショナには太陽光発電協会(JPEA)の表示ガイドラインがありますが、家庭用蓄電池の保証表示について同様の統一的な公的ルールは確認できていません。「機器保証」「容量保証」という区分の呼称・年数・保証割合は、メーカー各社が個別に定めています。

主要メーカーの蓄電池保証(本記事の確認時点・各社公式情報にもとづく例)
メーカー機器保証容量保証
パナソニック無償10年、有償で15年まで延長可(製品系列により異なる組み合わせもある)有償15年時点で約60%(製品系列により異なる)
京セラ(Enerezza)15年(蓄電池ユニット・パワーコンディショナ等。リモコンは5年)15年時点で50%以上(上位モデルは65%以上)
シャープ無償10年、有償で15年まで延長可10年時点で定格容量60%以上
ニチコン(トライブリッド)15年(パワコン・蓄電池・V2H。ケーブルは10年、リモコンは5年)容量区分により15年時点で50%または60%

出典:パナソニック公式「安心の保証制度」/京セラ公式FAQ「蓄電システムEnerezzaの保証年数を知りたい」/シャープ公式「クラウド蓄電池システム」/ニチコン公式「トライブリッド蓄電システムQ&A」

表の年数・割合はあくまで概要で、実際には型番・システム構成によって条件が分かれます。パナソニックの創蓄連携システムS+では、パワーステーション等システム機器の瑕疵保証15年(無償)とは別に、蓄電池ユニット自体の保証が10年(無償)・有償で15年へ延長という構成です。ニチコンの15年保証は、引き渡し日から6ヶ月以内の申請が条件です。なお、ニチコンの一部型式には保証とは別に無料交換(リコール)の案内があり、対象型式はニチコン蓄電池の無料交換(リコール)対象型式と確認方法で確認できます。

シャープは引き渡しから1ヶ月以内の登録と、同社所定の工事研修修了者(電気工事施工者ID保有者)による施工が保証の条件です。対象機種のうちJH-WB1711のみ、15年経過時点の容量保証が50%となっています。

出典:パナソニック「創蓄連携システムS+」総合カタログ(PDF)/ニチコン「15年保証」申請案内

保証条件(有償・無償の選択、申込期限、対象外となる部品)は製品や時期によって変わります。契約前には候補製品の保証書または販売店で、本記事の確認時点より新しい内容に変わっていないかを確認してください。

関連する確認事項

蓄電池を選ぶ際は、寿命だけでなく導入費用・補助金の有無もあわせて確認します。国の補助金の現状は別記事、交換後の機器を処分する順番は家庭用蓄電池の廃棄・回収で確認できます。年間の効果・回収年数の試算は卒FIT後の比較シミュレーター、3つの選択肢を同じ条件で比較する考え方は別記事で解説しています。

パワーコンディショナなど他の設備の交換時期は別記事を参照してください。卒FIT後に蓄電池を後付けする場合のFIT上の手続きは別記事、消防法にもとづく届出の要否は別記事、電力会社側の手続きは別記事で確認できます。停電時に蓄電池を活用する方法は別記事で確認できます。

設置した蓄電池が固定資産税(償却資産)の対象になっていないかは固定資産税の解説で確認できます。蓄電池を導入する前に、既にエコキュートをお使いなら昼間沸き上げ機能で自家消費率を上げられないか確認する選択肢もあります。

設置後の蓄電池をVPP・アグリゲーターに登録して活用する仕組みは別記事で確認できます。卒FIT後は「経済モード」「グリーンモード」など運転モードの見直しも効果があります。設定の考え方は別記事で確認できます。

寒冷地や冬の容量の変化は蓄電池の低温時の容量・充放電にまとめています。

寿命・保証年数は設置環境にも左右されます。設置場所の温度範囲・周辺条件の確認点は蓄電池本体の設置環境が寿命・保証に与える影響で解説しています。

カタログにある「サイクル数」と保証の違いは蓄電池のサイクル数とはで解説しています。カタログの容量表示(定格容量・初期実効容量)の読み方は別記事、新JIS C4413が求める劣化監視機能・単電池EOLという安全対応の考え方は別記事で解説しています。充電状態を示すSOCと劣化状態を示すSOHの違いは別記事で整理しています。

卒FIT後に契約手続きをしないまま放置するとどうなるかは放置した場合の扱い、太陽光パネルが火災保険の対象になるかは火災保険・地震保険の違いで確認できます。蓄電池と合わせてパネルを廃棄する場合の相談先はパネルの廃棄・処分方法で整理しています。

充放電効率について、メーカーの性能表示ラベルの値と試算前提の比較は蓄電池の充放電効率は何%?ラベルの表示例にまとめています。

よくある質問

Q蓄電池の参考使用期間15年は保証期間と同じですか?

A同じではありません。15年は当サイトの回収年数試算で使う参考値(資源エネルギー庁調査の試算前提にもとづく)で、メーカーの保証期間は製品ごとに異なります。契約時に保証年数・保証内容を個別に確認してください。

Q蓄電池は劣化すると容量が減りますか?

Aリチウムイオン電池は充放電を繰り返すと、フル充電しても使える容量が徐々に減っていく一般的な特性があります。当サイトのシミュレーターは新品時点の効率・容量を前提に計算しており、経年劣化による効果の低下までは反映していません。

Q放電深度80%とはどういう意味ですか?

A蓄電池の容量を100%使い切らず、劣化を抑えるために一定量を残して充放電する運用の目安です。当サイトの試算では、容量のうち80%分を実際に使える量として計算しています。

蓄電池の記事は蓄電池の記事一覧(選び方・設置の手続き・運転・安全・補助金別)から目的別に探せます。

本記事は一般的な情報提供です。試算前提はあくまで標準的な目安であり、実際の製品性能・保証内容は各メーカー・契約書を優先してください。特定の施工業者・製品を推奨するものではなく、電気工事の設計・実施、個別の投資・税務助言は行いません。

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